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2016年7月

2016年7月30日 (土)

うしくの学校 6:学校経営の柱

 本シリーズ4、5にあるように平成17年、前淀川教育長が中学校にありがちな講義型の『一斉授業の超克』というを思いを抱き、全市で、『学びの共同体』の学び合いを取り入れ、各校はその研究、導入となる。
平成20年下根中校長に着任し学び合いの良さを認めて全校に普及・推進にあたったのが現教育長:染谷郁夫氏。同氏は4年間、下根中に在任し24年牛久一中校長に異動。2年目あたる25年4月望まれて教育長に就任された。
 市教委指導課のサイトを見ると、26年度から、資料の発信をみる。学校内部向けに作成されたのか?一般人には分かりにくい点もあったので、最新の資料:28年度教育目標を含め、若干アレンジしてみた。次図はそのサムネイル(左からA,B,C,D,Eと記名。こちらのクリックで5ページ分PDF表示)。
Photo
この5枚の資料、染谷教育長の不動の信念・姿勢のようで、学校経営の基盤になっていると見た。市内全校揃っての学び合い授業の進行、充実の源だろう。

【A】【B】 「学びの共同体としての学校づくり」→下根中・牛久一中の実践を通して得た識見をAでイメージに、Bで具体策を示している。市内全校指導の根本。
【C】「基本理念・学校教育目標→A・B同様に不動の活動軸になっている。下段の三段階の図は、石隅利紀著の「学校心理学における3段階の援助サービス」の引用。援助と組織の関わり方が具体的で分かり易い。学校ではこうした意識があるということ。
【D】「学びの共同体としての学校づくり:具体的施策→1は3つの柱:授業を軸とした学校、内外に開かれた学校、安心・安全な学校づくり、とありそれぞれ具体策を示す。2は学びと自己有用感の評価・測定。3で授業づくりと生徒指導の指針とある。
【E】「平成28年度 牛久市学校教育目標」→言葉として学び合いよりアクティブラーニングが前面に出てきた。コミュニティ・スクール(図左)と小中一貫教育(図右)は並進して取り組むということ。学び合い授業は既定の路線で、これからは、小中9カ年を見通した中での教育学校の地区における位置づけをあらたな認識のもと確立したい意思とみる。既に学校だよりを見れば地域との関わりに着手したのが分かる。

 資料や日常の姿勢において、一貫しているのは「一人一人の学びを保障する学校づくり」。もはや市内学校の統一した文言。お題目でなく必達の目標。あえていう「一人一人」と「学びの保障」が最重要。一斉授業では実現できなかったことへの大胆なチャレンジだが着実に進んでもいる。学校教職員一丸となって取り組んでいる成果。先生の力だけでなく、子どもたち同士の力も引き出して、みんな揃って楽しく、高い学力と豊かな人間関係を学ぶということ。
 この5枚の資料、サポーターとしても傍においてサポート業務を振り返ることにする。何をを目指しているのか、基本とする理念は目標は・・。

2016年7月27日 (水)

うしくの学校 5:総合教育技術

 サブタイトルは小学館の教育関係者向け月刊誌名もちろん購入は可能。「うしくの学校4」に下根中の記事2本ありと紹介した。特集中にとりあげたインタービュー記事ともなれば、きっと専門家(教師)間では話題となったことだろう。しかし、保護者や一般の方には身近な雑誌ではない。同誌同号、比較的最近だが手にするのは無理かと、その記事をダイジェストしお知らせすることにした。この際、先生方の雑誌を知ってもらうのもよい。
 最初の記事:特集最高の授業づくり2012年1月号(左図クリックで拡大、本文のPDF9.34MBはこちら20121_70_2S記者の取材は前年の平成23年秋?現教育長:染谷郁夫氏の下根中学校校長4年目。記事のタイトルは「『学び合い』と『ジャンプのある学び』で学力向上・『学びの共同体』の授業」とある。冒頭牛久市の全ての小中学校で進められている「学びの共同体」の授業改革とあり、平成21年度の全国学力テストで、牛久の中学生は、国語・数学の活用問題(B問題)で優れた成績を上げたと。22年の同テストでは、国語ABおよび数学ABで全国平均を大きく上まわったとも。秋田県(国語1位)や福井県(数学1位)は全国紙で知ってはいたが、当地の中学生全体の好成績は知らなかった。学校関係者に聞けば応えて貰えたのかもしれない。
牛久市が「学びの共同体」をとり入れたのは平成17年。下根中は20年度から一層強力に推進した。そして21,22年と学力急上昇ともなれば注目・取材に至るのもわかる。
記事のチャプターは4つ、
 □B問題を解く力が著しく向上
 □コの字型と4人グループで協同的な学習
 □ジャンプのある学びで学力向上
 □学び合いの授業は全校で取り組むことが重要
挿絵を加え詳細に紹介している。
このところの巡回では、どのクラスも集中し見学者を気にしない。膝つきで玄関土間迄拭き掃除をしていたり、体育の好成績の垂れ幕は目立つが、学び合い授業が学力向上になっていたとは・・。ここは本文のご一読をお薦めする。あなたにも納得して頂ける。
 続いて特集学びの共同体『困難を抱える学校』改革のビジョン2013年6月号(右図クリックで拡大、本文のPDF4.75MBはこちら)。記事のタイトル:「校内で問題行動も起こる学校から地域で学力いちばんの学校に」とする実践レポート②。校長(藤ヶ崎校長)先生の話として「・・7年前まで3年間在籍していたころ、問題行動もあった。5年前に全市で『学びの共同体』を取り入れ、前校長:染谷郁夫先生(現教育長)が、この良さを理解し、実践の導入をすすめていた・・」とある。記事のチャプターは3つ。
 □子どもの顔を読み解く研修の導入
 □担任が教室で事務を行うことで授業公開への抵抗感を払拭
 □30学級規模で全国一の学校をめざす
「県学力診断テスト 平成23年度推移」棒グラフもあり、経年変化で学力の向上を知る。「問題行動自体は、赴任前からほとんどなく、不登校も減少傾向にある、小学校段階からの(学び合い)実践の成果といえよう。いまや下根中は、より質の高い学びを作ることが必要と、教科の壁を取り払う学年研修教科の深みを掘り下げる研修を加え両輪で研修を進めていくとしている。」 とある。これもまた本文のご一読をお薦めする。ここでは「学びの共同体」式学び合い授業をいかにして全校に展開したか?その実践アイディア。『学びの風景発表会』、『ジャンプの課題』は一層興味深いこと。
  牛久市教委指導課長として学びの共同体導入の道を開いた現:龍ヶ崎市城の内中学校:藤ヶ崎校長、道を拡げ実践・普及を強化推進した染谷教育長、定着・発展を担う校長会(会長:大竹牛久第一中学校校長)。授業改革者として記憶に刻まれることに。
1月号と6月号の下根中の記事。お断りできないままPDFにした。ダウンロードに多少時間を要するが同誌名と共に知っていただきたい。※

2016年7月24日 (日)

うしくの学校 4:授業改革

 牛久市教育委員会(以降「市教委」)の”学び合い”導入は平成17年(2015)、前教育長による。研究チームによる準備の一方、それぞれの学校の取り組みもはじまる。筆者が学び合いを知ったのは19年:月刊四宮奥野小教頭先生リポート。巡回を続ける中、導入状況を知るが学校差があり、それだけ困難もあるのかとみていた。ところがここ3年ばかりの学び合いの浸透は力強い。何故? 調べてみると、現教育長の足跡に一致する。
 導入の17年、現教育長は指導課長から神谷小校長に異動。佐藤雅彰先生の知己を得る。ついで平成20年下根中学校校長へ。着任当時の市内中学校は多少の違いはあれ、いわゆる「荒れ」もあった。着任早々「荒れ」授業もある中、そうではない、離脱生徒なしの授業もあると知る。現市教委指導主事豊嶋先生の数学の時間。その授業の観察を得て”学び合い”授業に確信を深め、全校展開を校内研修にアイディアを組み入れ推進する。
 学び合いは一斉授業とは真逆。先生からの一方的な伝授ではなく、子どもたちの力、子ども同士の関わり合いを中心に据える。授業のはじめに課題は提示するものの、先生は教える場面だけではない。子ども同士の学び合う理解をベースに進めつつ、先生は、その子ども同士の学びの様子をじっくり観察しタイミングをみてこまめに会話を刺激する。このコツは、教科差や個人差もあろう。だから先生方は自分の授業を他の先生に公開し意見を頂く。意見の相互交換を通して自分自身の指導アイディアとして吸収する。
 ここで現教育長の下根中での成果を小学館発行の「総合教育技術」の記事を通して知っていただこう。学び合い授業を徹底して推進した成果は編集者の目にとまりインタビュー記事となる。今や市内全校の学び合い指導に携わる先生を多く送りした背景も想像できよう。この雑誌、いわゆる専門誌。先生方必携のよう?Photo_2
左は2012年1月号、右は2013年6月号。表紙を見るとその時代の話題がみえてくる。表紙を拡大してみよう。左の1月号はこちら、右6月号はこちらクリック。
 実はこの雑誌を知る切っ掛けは「うしくの学校」シリーズの発信を思い立ち調べている過程で、発信1号に紹介したブログ:滋賀のタカブーさんからの返信にあった。当時の牛久市の校長先生の言葉[小学館総合教育技術1月号]は忘れられません。早速手配して入手。1月号は小学館S記者の取材記事。この記事を見ていて関係者から続編もあると。6月号がその記事。今回掲載承認を得る先も掴めぬまま記事をスキャンした。PDF1月号は9.33MB、6月号は4.75MB。ダウンロードに少々時間はかかるが、我が牛久市における学び合い授業の成果が掲載されているこの雑誌の存在と記事を知って頂きたいとの思いから。
 雑誌記事と重複するところもあるが、タカブーさんご自身のノートに次の通りメモしていたという。諒承を得て披露する。
市内の全小中学校で授業改革に取り組まれた、茨城県牛久市立下根中学校の染谷郁夫校長は当時、こう述べておられます。
『できる子が教えて、できない子だけが底上げされると困るという人がいます。でも、それは違うと自信を持って言えます。実は(グループ内で聞かれて)教えている生徒たちの伸びの方が大きいのです。できる生徒たちにとっても高い課題をやることで学力が伸びますし、もう1つは人に教えることで、自分の知識が整理されたり、定着したり、伝えるときに論理性が伸びたり、あらゆる力が伸びるのです』」
と。またできない子どもは教えてという言葉が言えずに押し黙ってしまいます。だから授業中にすごく苦しい思いをしているのですよ。でも生徒同士が互いに学べる環境をつくってあげれば、教えてと言えるようになります。教えてもらうのを待っている子どもは、社会にでても指示を待つ人間になってしまいます。しかし、教えてといえる子どもならば、社会に出てから誰かに依存しながらも、人とうまく人間関係をつくり、自立して生きていく力をもった人間に育っていくでしょう。』とも。」
 これまで存じなかった方(教育者でもある)が、こうしたメモを残しておられるのは牛久市民として、とても嬉しい。実績に裏付けられた教育長の学び合い推進が今日の市内全校足並み揃う実施なのだろう。4年目の今年度、学び合いは校長会が中心に。市教委は一人一人の学びを保障する学校づくりから、より高く新たな目標・課題に向けて活動されている。共にその先の成果を見たいもの。

2016年7月21日 (木)

うしくの学校 3:熱血授業

 小学校45分、中学校50分の学び合い授業、いくつも見てきた。他人の薦めもあれば、ふらっと訪問し受け入れてくれた授業も。断られたことはない。学び合いの関連本数冊の乱読は授業観察の下地にはなったようだ。なるほどこうしたものか。内容に立ち入れない授業は、どうしても動きが目に残るが、授業の流れを内容を推察しつつ振り返ると、先生の狙いが見えてくる。そういうことか、と。校内研修での先生方の観察と意見交換を聞けば、授業法の相互研鑽であることもよく分かる。牛久の学校では、子どもたちだけが、学びあっているのではなく、先生方も学びあっている。より質の高い学び合い授業を目指して。

 少しそれた。本筋に戻る。牛久南中学校:山口先生の授業を観察した。7月15日の3時間目2学年の英語。生徒達は1年生の時から先生の授業を受けているという。そうだろう。これほどの濃密な内容をとんでもないテンポで進めているのに、しっかり受けとめているように見える不思議な教室。熱血指導。
 A先生の授業50分は、経過の説明とフェーズ毎の解釈・解説など観察者のことばは不要。というより圧倒され、表現しかねている。この授業ばかりは実際に見てもらうしかない。あえて例えれば、世界ヨットレース(今年はアメリカズカップ)で、最新のテクノロジーに装備された艇にのっている勇者たちのよう。スキッパーは先生、生徒はクルー。スキッパー、クルーは一体化して目標地点に向って、全員が脳をフル回転させ五体を躍動させている。そうした授業。寸分の隙のない充実のプレイとでもいうか。緻密に組み立てた授業デザインあってにちがいない。単元のはじめの目標は楽々とクリアし生徒達を先生ペースに引き込むやいなや、映像に音声に、ノートを交え、単語を発音を確かめ、本時のフレーズ等のラッシュアワー。その繰り返し。ラストに、より高い課題を提示して終了ベルを聞き、すましてさる。熱気が残る。格好いい。Photo
もちろんコの字のスタート、グループ、コの字に戻り。その中でもペアもある。変幻自在。先生の手にするなにやら小太鼓のようの小道具を裏と表で音をたて進行を分単位で刻む。その数分でも子どもたちは、時間内の目標に嬉々として取っ組み合っている。緊張感漂うこの50分、堪能した。見てる方が疲れた。それにしても、生徒達もよくもできるものだな~~。行く末頼もしいか?
この授業観察を薦めた方から、どうでした?と聞かれた。”感動した”なんてものではない。言葉がない。脳だけが、今もって突っ込みどころを探している。先生の授業にリズムよく楽しんでいるかにみえる子どもたち。先輩もいるだろう。今どのようであるのか?追跡したいほど。なにも英語に堪能になっていてほしいということではない。

2016年7月18日 (月)

学校の広報に変化が

はじめに:今後の記事でカラー文字かつアンダーラインのある部分は本文リンクのしるしです。クリックすると本文を表示します。再びこの記事に戻る際はブラウザーの【戻る】をご利用下さい。以上

 各小中学校は5月末(4月末もある)には、学校の経営方針をグランドデザインとして発信していて、これに沿って日々の運営を図っている。日々の動きはトピックス、原則月間発信の学校だより(毎週近くい多発信もある)は、学校長の視点からの報告やお知らせ。例えば、特認校試行の牛久二中の6月①号は、小中一貫教育という教育委員会(以降「教委」と略す)の方針を奥野小と二中でどのように進めるか、その推進体制を公表。6月③号は、奥野小に続いてオレンジ市の学校とのスカイプによる学習スタートの紹介。
 28年度、教委は”学び合い”はあまり使わなくなった。その理由、本市の13校、すでに学校独自でそれぞれの環境を踏まえた学び合いを推進しているからと。確かに。校長先生にお尋ねするとよい。勢いよく説明を受ける。教委で示しているのは、28年度の場合、コミュニティの中の学校の居場所づくりと小中一貫教育を強調。それに校内研修は新段階を臨むと言うだけ。スーパーバイザーの活用法をさすようだ。
その地区における学校の居場所づくりは、まずは広報から。PTA役員さん他、学校を身近に感じて下さる地区の方々へ、今やっていること、これからやろうとしていること、を周知することだろう。となると従来の紙資料による児童・生徒へ配布だけでは済まされない。当然ホームページ(以降「HP」と略)による発信に、メルマガ発信の再考から着手か?因みに牛久市では学校だよりはその校区の行政区は回覧で見る。他行政区はHPになければ目を通すこと不可能。
 では新たな動きの紹介。牛久一中の学校だより6月号に「学校公開日」の案内があった。初めてなのでその部分切り取ってみた。Photo_3この図の下方に期日等あり。これまでにないこと。「給食費として270円当日頂きます」ともある。おやすいこと。そういえば大竹校長は校長会のリーダー。4月のはじめに不規則だった学校だよりのアップと新メニュー「生徒会日記」の新設を依頼された。縦メニューのそれをみると、5月20日から6月28日迄で、16本の発信有り。すべて生徒編集、先生監修。なんとゆるキャラを3体新作。後日、誰が作ったの?、すると生徒と図書館司書とドリーム室先生と保護者とのこと。このゆるキャラ、神谷小・岡田小のあいさつ運動やグループホーム訪問に登場。次は月末のうしくかっぱ祭り(7月30日・31日)だろう。この活動の主体は今年度新設のボランティア部。この牛久第一中学校、新たなステージに入ったか。
 新たな動きその2。先週末だったか?神谷小からのメルマガには驚かされた。なんと学校公開日の案内。”7月13日に校内研修を実施する、どうぞお越しを!”といった要旨の文言。当日参加し長谷川校長先生に狙いを伺った。第三回目の今回から保護者や地区の方にもお越し頂きたいからだ、という。将に”学校を知っていただく”広報というわけ。研修当日のトピックスはその日の内にアップされていた。写真を次々に見ていくと伝わってくるものがある。

 広報ではないが、これ迄にない変化を耳にした。例えば牛久二小では校内研修のとき、担任の先生はその公開授業を午後3時過ぎからの意見交換・研究のために数分見に行くのだが、その間ボランティアの方々がサポートしていると。意識の高い話。取材に行かねばと思うが、二小はここ3年、サポートの依頼を受けていない。依頼のないところに出向くのは控えている。相田みつをさんのハガキサイズの書だったか?親切も迷惑になることもあるからだ。

2016年7月16日 (土)

うしくの学校 2:「学び合い」等

 「学び合い」、「学びの共同体」、「アクティブラーニング」。このところ多く耳にする。”で、それって何?”となると・・・。そこで知ったことから書いてみる。識者には添削を乞いますが・・・。
「学び合い」は佐藤学(現学習院大学教授)先生の教育理念:「学びの共同体」が始まり。”共同体”と言うからには、複数あるのだろうとイメージを図にしてみた。Photo_2
学校は、子どもと教職員と保護者および地域の方々の3つ(「活動システム」といっている)で構成。主役は子ども。ほぼ同格の教職員。そこには教室における協同的な学びがあり、教職員は全員交代で授業を公開しつつ都度全員で校内研修を励行するきまり。それぞれ明確な目的があるが後述シリーズに譲る。保護者や地域の方々は改革に学習参加することで、この学びの共同体づくりに関わることになるが、いまのところ関わっているとは言い難い。そうした働きかけも見かけない。
主役の子どもたちと教職員の「学び合い」は、授業そのものや校内研修において見ることができる。日々の研鑽と工夫を通して学びの質を高めてもいる。これも後述シリーズにくわえる。この3つ(活動システム)が共に学び育ち合いながら教育を支えていく。これらを「学びの共同体としての学校」といっている。
 「学び合い」は「学びの共同体」の普遍的な根本の要素で、実際に授業を観察したり、疑問を先生にお尋ねすると「学び合い」だけの言い方では不足していることに気がつく。「支え合い」とつづけるのが本来。つまり「学び合い支え合い」とワンフレーズにして意味を理解するのが良い。
 「アクティブラーニング」は最近の教育改革で使われるようになった。文科省の公開情報に表現されている。ペア学習やグループ学習等、いまや牛久市の学校では不断行われている授業スタイルも含まれているから、なにも牛久市に限ったことではないが、通称学び合い学習(/授業)を、哲学とヴィジョンをもって進めている学校は、先行しているだけのことではないか。アクティブラーニングと言おうが学び合いと言おうがこだわることもあるまい。肝心なことは、グローバル社会に世に出て活躍できる人材の教育が今行われているのか?ということ。
 このシリーズは、見た・聞いた・識ったことを記述するから、間違いがあればコメントをお寄せ頂きたい。また記述に重複も多々生まれようがご勘弁願いたい。
 ”学び合い”については、教育委員会は以前からホームページで発信している。「牛久市の学び合い」(クリックで表示)とする記事では「心が育つ」「学力が向上する」「学校が変わる」「保護者と地域が変わる」という内容。保護者には是非ご一読を!

2016年7月11日 (月)

うしくの学校 1:はじめに

 牛久市内小中学校の13校は、教室では協同的な学習、教職員間は毎月交代で実施の公開授業後に校内研修を励行している。いわゆる”学び合い”授業であり、教師間の指導法の学び合い。
 23年度迄は各校巡回中、中学校にて生徒指導先生の活躍に遭遇していた。教室からの離脱生徒や何処何処からの連絡に急行するという対応。それがここ3年くらい全く見かけない。不思議な現実。俄に興味がわき尋ねると”学び合い”の浸透度にありか?と。そこで、いつもの授業を時間通り見学させてもらうことに。授業参観日でないかぎり、普段から密に接しているはずのサポーターでもどこか敷居の高い要望だが、いまやどの学校の校長先生も”どうぞどうぞいつでも”の状態にある。校内研修見学も同様。
 見学する一方で、学び合いについては、本の紹介を得て乱読している。一方でグランドデザインを読み込む。理解不足の上、教育にはシロウトではあるが、これから「うしくの学校」と題し数回、見た・聞いた・理解した・考えたことを発信していくことにする。 
 Photo_2まずは、"学びの共同体”の提唱者:佐藤学教授の内容の濃い本の紹介から。書誌事項:岩波ブックレット№842「学校を改革する」(右図)、副題「学びの共同体の構想と実践」佐藤学著(本体520円+税)、B5サイズ62ページ内容は、21世紀の社会と学校にはじまり、学びの共同体のヴィジョンと哲学、活動システム、授業改革、教師間や保護者との連帯、教育委員会との連携、国内外のネットワークとある。どのページも佐藤先生の並々ならぬ学校改革の意欲にあふれている。その活動の原点は子どもたちみんなに学ぶことの魅力を植え付けたい熱情にあるのだろう。読み進める内、これを含め数冊、アマゾンに手配し手元に置くことになった。
 「学び合い」をネットで検索すると多くヒットする。なかには痛烈な批判記事もある。先生自身が、はじめの数年間の失敗例を語っている。失敗から学び、磨き上げてきた実践例は全国各地の研究会や教室から生まれているようだ。各地方で、自分たちの実施してきた”知識伝達型の一斉授業”では、解決できない難題にぶつかり、苦悩し同じ思いの先生方同志で研究を重ねている。
 そのひとつ、全国で公開授業や研究会がひろまったと紹介する滋賀のタカブーさんのブログ(クリックで表示)は面白い発信者は記事の冒頭で"教育理念である「学びの共同体」とは、「教師の子どもたちとの向き合い方、『聴き合う学び』『協同的な学び』、それを同じ学校の同僚教師たちが虚心坦懐に学び合う場」のようなニュアンスであることを、3県の実践校(小中高6校)の公開授業を参観して感じました”とある。このブログ、どの記事も長文だが、記事末に次の記事のサイトの案内がある。記事のタイトル「協同的な学び」は①から⑫までの12本。正直全部を読み切っていないが、本同様にコツコツ読み進めるつもり。

タカブーさんの「協同的な学び合い(聴きあう学び)」:http://sg2takaboo.exblog.jp/24898101/

2016年7月 3日 (日)

おもしろ理科先生の実験工作教室

 日曜カッパ塾行事の土曜開催日版。表記タイトルで案内したところ、なんとなんと親子で65名がやってきた。おもしろ先生を見に来るのかと興味にかられて午前の土曜カッパ塾に引きつづいて覗いてみた。受け付けるところから実験、工作、後片付けまでのプロセス。12時40分過ぎには続々やってきて13時にはスタートし14時半にはすべて終了となる。この順調さ、参加者もさることながら学年委員さんの応援、活躍がおおきい。驚いたのは1教室増となったその講師はさてどなたが?努めるかとと思いきや保護者のお一人、吉田さんが受け持ってくださった。しかもまるで先生のよう。
1年生から3年生までは2階の理科教室で吉田さん、4~6年生は3階の工作室で教頭先生の指導。お二人の打ち合わせは直前のみだそうだがスムーズに運ぶ。実験工作テーマはふたつ。
①「UVビーズのストラップづくり」!と②スライムづくり。①はともかく、②は意味不明。準備には予想外の時間を費やしたと聞くが、それもそうだと配付資料をみて頷けた。160702_2
左図はその資料(A4サイズ裏表)のイメージ図。こちらクリックで拡大表示)。資料を見ていただきたい。皆さん、UVって、よく聞きますよね。紫外線のことと理解はしているが、そのつづり知ってました?からはいる実験工作その1の始まり。
封筒に6つのビーズが入っていて、これを手にして、窓際に行って陽にあてるとゆっくり色づく。色はいろいろ。生憎の曇り空だがそれでも色づく。ガラス越しでも色づく。この変化をみて驚き知識となる。このビーズをひもに通し即席のストラップをつくり、その1の終了。その2は、スライムづくり!とあるが、スライムって?・・ねばねばした液状のものとは分かるが・・・。早速工作開始。各テーブルには、500ミリのペットボトル1本と、ほぼ同サイズの洗濯のりボトル1本に透明のプラカップ数個。500ミリペットボトルには、あらかじめホウ砂を溶かした液体が入っていると言う説明から。毒性があるよ!という注意の指導から開始。もっとも食塩でも大量に口に入れると毒になる。こうした注意からはいるのが重要。教頭先生は理科が選任とかで、こうした運びには手慣れているのだろう。資料を見ると、作ることより前に材料の特性や注事項意を示している。プラカップのテープの線まで家庭にもある洗濯のりを入れ、同量の水を注ぎ、好みの絵の具で色づけし、さてここからが肝心。ホウ砂液を水と同量ゆっくり注いで割り箸でかき混ぜる。次第にネバネバしたものに変化。水やホウ砂液の量、かき混ぜ方によって出来具合が変わる。高学年ではそこが分かる。わかると分量を変えて変えてやっている。このネバネバ状のものがスライムというらしい。よく縁日で手触りのよい可愛い色のオモチャ?があるが、それと同じらしい。最後に出来上がりをビニール袋につめてお持ち帰りとなった。
感想を聞いてみた、児童も保護者も楽しかったの一色。待望していたようだ。次回は11月19日の予定。

2016年7月 2日 (土)

石原議員、土曜カッパ塾に

 7月最初の奥野土曜カッパ塾(2日)に市会議員であり、教育民政常任委員会委員でもある石原幸雄氏が実態の勉強ということで来校された。この日は2~6学年希望者の学習日。英語と国語の学年別(5クラス編成)教室をすべて視察し、その後、職員室にていろいろな質問を受ける。Photo_2
①この実施はいつからで何故か,②市内他校での実施は,③講師はどういう方々でその報酬は,④受講希望者は全校児童でどのくらい,⑤実際の出席者は,⑥平日の授業法との違い等。途中から当日休日出勤されていた校長先生も加わり、特認校としての質問を受ける。サポーターとしてお応えできることは限られている。事実しか話さない。
3年前からひたち野うしく小と本校の2校ではじめられ、準備の整った地区(学校)へ展開されている。この地区には一般の塾がないので学力向上を望む児童に機会を与えたい。採り上げる/実施する内容は各地区により異なり、音楽や料理教室もある。講師は元教師のベテランと地元も含む大学生や主婦。奥野では土曜は英語と国語、文化・スポーツ面は日曜カッパ塾で地区住民の協力を得ている。本日は日曜カッパ塾の土曜開催で教頭先生主催による「おもしろ理科教室」が午後行われる。講師のほかアシスタント講師を兼ねて受付け事務にあたるボランティアもいるといった程度。詳しくは、担当されている教育委員会の放課後対策課に直接おたずねをとお願いした。
 石原議員は今年になって1月19日は単独、6月1日は、小松崎、長田、伊藤議員とご一緒に平日の特認校(二中と奥野)と保育園を視察をされている。そのうえ土曜まで関心を寄せていただくのは学校評議員として有り難い。逆に不躾ではあったが、議員さんの日常の活動はどういうものか?おたずねした。議員の普段の活動は公約で示したことに関することのほかやるべきことはたくさんあるそうで、議員は専門性も必要なので総務、教育民政、産業建設常任委員を分担しているという。
 根本市長になってから本会議と教育常任委員会とを数回傍聴し記事にもした。これまで国会でも地方議会議員でも選挙のときにほんの少し関心を持つ程度の、むしろ遠い存在、近寄りがたい印象を持っていたが話してみるとそうでもない。今後、住民に最も近い存在の市会議員には機会を見つけてでも、教育の今後について意見交換したいもの。
 折角の機会なので、ながく学校の情報環境をサポートしてきて諦め切っていること:セキュリティ一辺倒の主張を繰り返す担当課とは見解の相違のままの職員室のインターネット利用環境を話題にした。セキュリティは重要だでも近辺自治体で出来ている環境が何故牛久市の学校では駄目なのか?この劣った事実は異動してこられた校長先生ほかの知るところ。もう少し学校の現場を知って、先生方の助けをやってもらいたいもの。

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