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2016年8月 7日 (日)

うしくの学校 8:学び合い授業

2016080230_5 その日(2016.8.2)の毎日新聞朝刊3面クローズアップ【指導要領改定案】面。横見だし「理念先行 戸惑う現場」、縦に「『発信型』アクティブ・ラーニング 問われる教員の力」とある署名記事。1日の文科省の諮問機関中央教育審議会の特別部会:小中高校の次期学習指導要領改定にむけたまとめ公表への即応。最近少しばかり授業法をかじっているが、この記事・編集・整理は参考になった。同記事には、アクティブ・ラーニング教員による一方的な講義形式の指導ではなく、子どもたちが能動的に参加する学習方法の総称と簡潔な表現に。詳しくは毎日新聞紙面又は電子版でご覧頂きたい。上図は紙面を参考にきりとったもの。
また記事には、毎年実施の全国学力テストの結果から”日本の子どもは一定の知識は身についているが、知識の活用が苦手”とあり、OECDの学習到達度調査等で”他国と比べて学ぶ意欲や社会に対し積極的に参画しようとする行動力が育っていない傾向とも。
 文科省は21世紀型学力へ質的改善を打ち出した。その一つがアクティブ・ラーニング小学校は2020年、中学校は2021年実施となる。この指導法のチェンジは、多忙な先生方にとっては懸念される課題ではあるが牛久市は戸惑うことは少なかろう。というのは2005(平成17)年に導入した学びの共同体における学び合い授業は、アクティブ・ラーニングの狙いと重なる部分が多く、2012(平成24)年には下根中学校の成果が雑誌やテレビに先進例としてとりあげられた。以来他校も含め視察は絶えない。この推進の仕組みは具体策となって2014(平成26)年には市内全校に拡がる。子どもたちの学びあう学び、教師は公開授業に研修に工夫した実践の日々。これは・・時代の先取り?先生方のチャレンジングな努力は成果を生んだ。牛久市に「荒れ」はない。授業中のどもたち、みんなが集中し、楽しそうな授業である。学力も向上している。

 従来の一方的な講義形式授業は、教師の知識を子どもたちに伝える量的授業だが、学び合いはそうではない。授業は、教師の入念に準備した授業デザインのもと、の字型机の配置において単元にもとづく共有する課題の提示にはじまるが、はじめの5分で子どもたちの関心を掴む共有課題の伝え方から工夫している。そこが巧く行けば、授業をどう運ぶか、子どもたちの理解の具合を把握しつつ、男女4人のグループとなったり、の字に戻したり、教師は自在にコントロールできる。大切なことは、教えるのではなく、子どもたちの力を引き出すこと。子どもたちが多様な意見を受け入れ、学びあっている様子をひとり一人注意深く観察し、学びにかかわれていない子どもを見つけては寄り添い、友達に「教えて!」といえる雰囲気のつくりだしに気を配る。ひとたび友達に素直に助けを求められる関係を醸成できればその後の授業は一層充実に向かっていくようだ。授業中の教師は、多数の子どもの理解の進み具合に注意を払い、決して飛躍させない。の字とグループを繰り返してでも、共有する課題の理解はそろえていく。ところが、授業のラスト3分は一転する。ジャンプの課題というクラスの3割から5割程度が解決を思いつくであろうレベルの課題を提示し考えさせる理解の早い子どもへの配慮か。結論はその場では出さずに各自持ち帰り。それは考える習慣を身につける仕掛けでもあるらしい。友達と関わり合う学びと、考える習慣は子どもたちの財産となろう。
 牛久市の子どもたちは小学校からこの学び合い授業を体験・経験し中学校に進み同様に。こうして身についた友達との関わり合いは、多感な成長期にあっても学ぶことの他、部活動等にも好影響をもたらすようだ。この学び合う学習法は、グローバル化の時代に世に出る彼ら、積極的・能動的に思考し探求し表現し、他者との関わり(コミュニケーション)のなかで問題や課題を解決に導く能力が身についていくのだろう。

 この授業の流れ、本記事の前の「うしくの学校7」の授業の紙面再現を参考にイメージを膨らませて下さると有り難いのだが、もし、学び合いをもっと知りたいとの声でも寄せられれば、そのときは学習会をセットアップしても良いかと考えている。

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