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2017年7月 8日 (土)

校内研修の価値

 3日:中根小3年算数に続き、4日はひたち野うしく小:2年算数、5日:下根中:1年理科の焦点授業。この三日間、スーパーバイザーは富士学び工房代表佐藤雅彰先生(以降「雅彰先生」という)。07044ひたち野うしく小には塩釜市教育委員会からの26名を含め全国各地から計70名を超える参加者(市内を除く)があった。当初は61名の予定。ふえたので急きょ隣りのクラスも同様に算数をとりあげた。隣りあう2クラスともに2年算数の公開授業。この学校はニュースタイルの教室である。教室横に広いユーティリィスペースがあり07041_2教室の壁を収納することで参観者にゆとりをもって見て頂けるというわけ。公開授業中、観察の傍ら先生が留守の教室を見まわることにしている。どのクラスも自習となるが整然とした学習。低学年に立ち歩く子を見ることもあるが稀なこと。実は他校も同様だ。偶然PTAの役員にお会いした。その話によると校内研修のときは、教室の留守番役を保護者がボランティアで荷うという。
 焦点授業後は、全体セレモニーもほどほどに参観者も含めての研究協議にすすむ。子ども同様に先生も数人のグループをつくり、見た授業の意見交換と協議。07042
その内容は提案者に役立つように発表され共有する。締めくくりは、雅彰先生の講話講義というほどの堅苦しさはないからこのように)。実は雅彰先生とは昨年秋の下根中が初対面だった。子どもの学びのみとりに強く響くものがあり、今回は3日連続だがその教えには是非接したいと心待ちにしていた。一日一日に収穫を見た。学び合い授業の各教室や、校内研修の参加は昨年5月からのことだから、まだまだ日は浅いが、観察していると、教育長の方針と学校長と先生方、その関係性が見えてくる。会社でTQC(全社的品質向上運動)を導入した経験がある。情報産業のように多少、インテリっぽい組織には、工場から発展した品質向上運動を素直に受け入れない土壌があり抵抗にあった。それって何?という視線。失礼だが先生も同質だろうから授業法のこの改革、どう進むか関心があった。実際平成17年学びの共同体導入と記録にあるが、しばらくはいまほどの成果はみない。
 正直なところ、教育長の掲げる一人一人に高い学びを保障する」なんて公教育でそんなこと言って大丈夫?という印象だった。先生は定期異動で毎年2~3割入れ替わるから、スムースな導入・定着は困難か?と思えば、そうでもなくなってきた。振り返れば現教育長になってからの着実な変化。必要な手を打つ、まさにマネジメントがそこにある。ご自身、神谷小校長の時代に雅彰先生に学んだ。その経験を下根中校長のときに本格的に実践し、その成果は新聞や教育雑誌の記事になった。教育長になられ、その経験は、全校実施の仕組み・ノウハウとなって伝授となり、校長先生の理解を得て市内全校に普及している。
実践の手順は具体的。委員会指導課には経験者がいる。指導主事は、計画/随時/不意(当初、今はない)に訪問指導に赴く。29年度は更にこの手法を熟知し推進者でもあった前校長を委員会に常駐(市長・市議会の理解)し、各校の相談相手になっている。こうしてひとり一人に学びを保障するという高い目標を、具体的に実践するプロセスに、サポートの手を打っている。もともと、教師は専門性が高く、自分の授業を同僚に見てもらうということは、プライドが許さないものだと思っていたが、それは杞憂にすぎなかった。心からではない先生も中にはいようが、皆さんオープン。児童生徒も落ち着いたもの。学び合い授業法の理解と経験の差は確かにみえるが毎月の校内研修もあり、先生方は、ひとり一人に学びを保障するには?と問題意識をもって臨んでおられる。この手法は有効だと理解すると先生方の能力は高く、子ども好きもあって努力を少しも厭わない。
 昨年の校内研修観察では、提案(焦点)授業を同僚が見て、協議研究の場で提案者に、誰々はどうだったよ、といった気づきにくいところをフランクに話していて、それだけでも授業中の子どもの学びをみとる視野は広くなり参考になるとみていた。さらに不認識だったが、子どもは担任のみならず、学年全体、子どもによっては先生方の多くが念頭にあり関心をもっていることに驚いた。雅彰先生の指摘は、同僚の先生とは違った点を録画の中から再生し、その場で具体的な指導となる。フ~~ム、なるほどと頷ける。

 今回の講師指導では、これまでにない話題があった。文科省推進のアクティブ・ラーニングの動向。昨年10月の中教審で、アクティブ・ラーニングはやや控えめ(トーンダウン)になったとか。その理由。
 1.発表といった活動(型)ばかりをイメージさせるという懸念 2.思考力の基盤となる知識の定着までなおざりになる可能性  とある。方向として間違っているわけではない。小グループ活動を形式的に組み込む傾向への一時停止だろう。学び合い授業におけるグループ学習と同様なグループ学習を期待したのだろうが、そのように進んでいなかった、ということか?
 同年12月の教育課程部会答申では、21世紀の学力とも合致するが、育成すべき資質・能力として1) 何を理解しているか、何ができるか生きて働く知識・技能の習得)。 知識を獲得する過程で2) 知っていること・できることをどう使うか未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力等の育成) 3) どのように社会・世界とかかわり、よりよい人生をおくるか学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向き合う力・人間性の涵養 とあるのだそうだ。社会人になれば誰もが直面する課題でもある。
このつづき、佐藤雅彰先生の資料は次記事へ<学校教育サポーターS.H>

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