カテゴリー「学校教育」の記事

2016年11月23日 (水)

先進的ICT・・・大会:つくば

 11月22日(火曜)つくば市教育委員会主催「2020年代の学びを変える先進的ICT・小中一貫教育研究大会」に行ってみた。1_5
午前、春日学園義務教育学校、午後、つくばカピオ。北海道から沖縄まで一千名を超す参加者と主催者はいう。確かにテーマへの関心の深さの見える賑わい。本大会を知ったのは奥野小豊田教頭から。春日学園は平成24年設立の小中一貫校(9年間)で現在1,800名強、来年2,000名を超えるという日本中で一番進んだ義務教育学校。9時35分から11時25分までの公開授業を二コマ、外国語活動、算数、プログラミング学習、学びあう時間、理科、社会、つくばスタイル科、考える時間、を見る。飛び抜けた校舎や若く輝く教師の授業、整ったICT環境には目を見張る部分はあるが、この環境なら当然ともおもえる。
 会場をカピオに移した午後、最初の基調講演は「教育改革を踏まえた教育の情報化」と題し、文部科学省生涯学習政策局教育振興室長初等中等教育視学官の40分。1)我が国の教育の現状と課題、2)学習指導要領改訂、3)高大接続改革等、と進む。子どもたちの未来を想定して、教育は第4次産業革命に入る中、どうあるべきか?で、政策の方向性と課題認識、踏み切ったその施策を知る。一枚に詰め込んだ資料で見辛いが頷ける点も多く、それを簡潔に説明するキャリアの話しぶりを久しぶりに聞いた。2
衝撃は4)教育情報化の重要性「平成27年度ICT環境整備実態調査(結果)」グラフ、やってきた。知らなきゃ良かった。知ってしまった以上、正直に吐露する。ボランティア元年の平成14年(2,002年)、牛久市のICT環境はつくば市に次いで2番目だった。その2_2時の指導課長が現教育長。現在のICT環境の最新の統計では、教育用コンピュータ1台当たりの児童生徒数普通教室の無線LAN整備率普通教室の電子黒板整備率において惨憺たるもの。かつての勢いは今何処。牛久市は茨城県内でも低水準にある。コンピュータ一台当たりは12.1人。電子黒板?%。無線LAN 40%弱。3lan無線LANは、中学校設置分だろうが、これまた不十分なままの推移。電子黒板の?%にはえぇ!何処にあった?見たことないが、状態。資料原典はこちら(PDF2.94MB)クリックの35~38ページ。コンピュータと無線LANは、タブレットPCの普及にあるのだろう。密接に関係するし、これが著しく遅れていると言うこと。電子黒板も同様。説明者の視学官によれば、自治体予算当局者の一層の努力を!とか言っていたが、されば国の補助はどうなの?と突っ込みたくなった。ともかくこの3点の統計値、最新なだけに聞いている途中で、我が市の教育長はもとより教育部長、副市長等予算責任者はどこまで認識しているのか?と疑問に思った。後で聞くと、市職員は誰も来ていないという。こんな大事な講演とは知らずにいたのだろう。知っていたら案内したはず。知識というのは厄介なものだ。知らなければ何の疑問も問題も浮かばない。身を入れてながくサポートする元システムズ・エンジニア(SE)にとっては、残念さを抱く一日にもなった。

2016年11月17日 (木)

「うしくの教育」第7号

 久々に発刊された「うしくの教育」、第7号。創刊号からレイアウト、色合い、記事の採り上げと表現が好きで、今度は何を?といつも楽しみにしている。月初に戸別配布された7号も過去のものとあわせ、家の保存版になる。インターネットでも過去を含め見られるが・・やっぱり印刷物も良い。
 毎回表紙の右端に短文のメッセージがある。待ってた分、あらためて創刊号から並べてみた。3号迄と変わり、4号以降Topicsに主な記事列挙。資料全体の内容が一目で、個別に分かるようになった。PhotoTopicsの背景の黒板色は深緑の方が好き。牛久市は一貫して「子育て・教育日本一」を目指している。記述のアンダーライン部分はクリックすると牛久市の取り組みページを表示する。「子育て・教育・サービス一覧」もあり、お子さんの生まれる前から18歳までの対応がみえる。
「うしくの教育」はいわば教育特化版。創刊号は、環境編で校舎の耐震化工事完了、全教室エアコン、全校に学校司書がいること、児童クラブは19時迄、栄養士と自校給食による温かい給食。2号は、一斉授業から「学び合い」への学び方の紹介、牛久独自のスクールアシスタント配置ほか教育支援の一覧もある。学び合いの風景(子どもたち)とそれを支える先生方の紹介。3号は、地産地消、中央図書館と連携した学習に役立つ図書室づくりに子どもと読書を取りまく風景、小中学校連携に保護者・地域との連携。4号は、放課後カッパ塾、土曜カッパ塾のスタート。翌月発行の特別号は、進学先として市内にある東洋大牛久高校、県立牛久高校・栄進高校、つくば開成高校4校を紹介。5号は牛久の「学び合い」が世界へと紹介され、「学び合い」の理解をもう一歩すすめた解説。6号では、下根中で『学びの共同体国際会議』開催に至ったこと。市内すべての保・幼・小・中の連携に入った実態、そして牛久市東部の人口減を逆手にとった奥野地区での仮称「奥野学園」構想。
Photo_4そして最新の7号には、文科省も舵を切った学びかたの改革:アクティブ・ラーニング(牛久の学び合いと酷似)、中央教育審議会中間答申の要点の図示「奥野学園」(仮称)から「おくのキャンパス」に命名し直してスタートした動き。奥野小と牛久二中は28年度から正式に小規模特認校となる(現在試行中)。地域特性を生かしつつ世界をめざす教育の高度化の概説。一層力を入れている保幼小連携から小中一貫教育の動き、さらに高校・大学の連携と進めている。市教委が方向を示し、校長会主導で実施されている地域連携の紹介になっている。
 もとより、この流れは積み重ねてきたうしくの「学び合い」があってのこと。一人ひとりに質の高い学びの保障と居場所づくりを念頭においた先生方の不断の努力は、いつも見ておりこれからも見つめて市民に報せたい。
 創刊号から7号まで、並べてみると年度毎の計画、推進の成果がみえる。この広報は平成26年12月からのことだが、それ以前だっていろいろ活動されていた。これからはこうした情報の集約発刊とあわせて、もっと日々の教育と教育支援の取り組みを発信してもらいたい。情報のもつ力と発信の在り方を市民目線で検討し早急に実現していただきたい。地域は協力しますよ。

2016年11月15日 (火)

授業:学校だより「しもね」から

 牛久市学び合いのフラッグスクール:下根中に着任して3年目の岩田校長。A4サイズ一枚の学校だよりを数多く作成し自ら発信しておられる。牛久二小~二中そして下根中とずっと同じ、日常を校長の視点から発信するスタイル(下根中の発信歴はこちらから。また同校長、学び合いについての知識と実践において見識が高く、若葉マークの当方にとっては有り難い存在。Shimone_8
注目はその学校だより21と続編22(数字クリックで原本表示)。”何時か、何方かが”と期待していた学び合いの大人向けデモ授業。PTA運営委員さんたちに「校長による大人のための授業」と題して実施されたとある。数回にわたる各校の公開授業やその直後の校内研修(研究会)を参観させて頂くたびに、この学校の取組みを保護者は何処までご存知か?知っていただいた方が、より子どもたちのためになるのではないかと思っていたがここに実現。
1a【授業のテーマ】は、歴史の教科書--昭和の教科書と平成の教科書-の記述の違いはなぜ?とし、【課題】は、長篠の戦いで「鉄砲三段撃ち」「武田騎馬隊」は存在したのか?とある。
【授業デザイン】は(1)NHK大河ドラマの視聴から入り、(5)学び合いの授業の特長について話し合う、と進んだようだ。20名強の大人に30分。実施日時を知っておれば是非聴講したかった。23_222号に授業を受けた方々の感想がある。実は当初同じ感想を抱いた。いくつか抜き出し紹介すると、「先生による最後のまとめが欲しいと思った」「暗記の仕方はどうやって覚えるのだろう?」「クラス、学校が落着いているのは、学び合いのおかげだと納得した」等。さすが第一線で活躍されている方々の的確な指摘。以前、ある学校のたまたま未熟な先生のコの字の授業をみていて、その先生が、グループの一人を呼び出して聞き取りつつ、怒鳴っていた学び合いはよくない、と決めつける記事を見たことがある。形だけをみて語るという粗雑な例。
 佐藤学先生が提唱し、授業実践を通して研究し続けている学びの共同体学び合い表面的には理解し難い深みがある。それだけに、先生方お一人おひとりにプロフェッショナルであることを求め、物心両面で大きなチャレンジにもなっている。そうした熱意のある先生への理解も大切なこと。おいおい当欄でも紹介していくが、子どもたちのために、学校や先生が、努力していることを関係する人々は、正しく把握しサポートしていってほしいと願っている。

2016年6月18日 (土)

教育民政委:教育長の回答要旨(2/2)

 牛久もかつて不登校や問題行動のある児童・生徒もいた。今や不登校の数は平成23年度から減りつづけて小中学校ともに全国平均を下回るという。実際に学校を巡回訪問していて、学校の雰囲気はこの3年くらい大きく変化した実感がある。これも成果。
 学力の質問を受け、少し躊躇されたが、茨城県学力診断のための学力テストでは、茨城県にある44市町村中、牛久は、小3:7位、小4:13位、小5:18位、小6:3位、中1:3位、中2:3位、中3:3位とあった。学び合い学習の深まりとともに、解決する力がついているということか。学年が進むほどよくなるのが良い。会社でもそうだが大きな業務改善に踏み出すと、着手当初は落ち込むこともある。飛躍への準備段階なのだがちょっと耐え難い期間。でも続ければ成果は出る。
 下根中のホームページに【卒業生進路先一覧】というメニューがある。進路先は校区によって通学経路とかいろいろ事情もあるが見方によっては成果の一つ。下根中卒のある進学校に通う高校生から聞いたことがある。”学び合い授業が懐しく待望するのだが”と。生徒同士の支え合いつつ学びあう関係が良いらしい。進学校では無理か。
201606142__1m_3 文武両道のスポーツ面。外部指導者の導入については、牛久市は予算を確保してると回答し、今後各校の取り組みになると示唆した。学校に理解のある指導者が見つかれば良い。
 平成28年度もこれまで同様に教育委員会から、市内全教職員に「牛久の教育」と題するパンフが配布されている。A4サイズ4ページのこの資料(クリックで表示)、 何処の学校にいっても校長室に掲示されている。牛久の教育にあたるものにとって原点だろう。これをもとに各校オリジナルのグランドデザイン学校経営方針)が作られホームページにある。一人一人の学びを保障する学校づくりを目指し、主体的・協働的な学びによる授業づくりを基盤とするとある同資料の3ページ目は是非、目を通して頂きたい。
 学び合いを視察する団体は年々増えている。はじめの頃は下根中、中根小から最近は南中、一中と拡がっている。牛久市の市議会議員の視察は二中と奥野小。どこも授業を公開している。校内研修を案内している学校もある。いつでもどうぞ!の態勢だ。
 これまでたびたび教育長にお会いした。都度聞く言葉がある。一人一人の学びを保障するであり、子どもの居場所をつくるだ。これまでの委員会と学校とが進めている活動の先に、「学びの共同体」の実現を目指している。佐藤学先生のヴィジョンであり、学び合い実践の理想。学びの共同体とは、アクティブラーニング(学び合い)を中心に小中一貫教育コミュニティ・スクールの三本柱からなる。その目標は、「一人一人の学びを成立させ、確かな学力を育てるために、一人の子どもを大切にする、だれも見捨てない教育の実現」にある。結果は、学力テストにみる学力の向上であり、コミュニティ・スクール(C&S)による、学校の居場所づくりという。
コミュニティによる学校!? これは目にしたことがある。明治4年の文部省設置、翌5年8月、「学問は身を立てる財本(もとで)」、理念として「邑(むら)に不学の戸なく家に不学の人なからしめんことを期す」と国民皆学を明治政府は宣言し、集落の人々が学校づくりに取り組んだころの精神と同じ。現代風にはなるのだろうが。(おわり)<文責:傍聴人>

教育民政委:教育長の回答要旨(1/2)

 石原委員の質問に対して、教育長の回答はまず次の資料の配付から。但し1,2はを説明、3以降は参考資料で、その内容は質疑段階に口頭で示した。
 1.学習指導要領改定の視点(文科省資料抜粋)
 2.アクティブラーニングの充実(文科省資料抜粋)
  3.牛久市小中学校視察受入れ記録
  4.コミュニティ・スクールは地域とともにある学校づくりのための有効なツール
  5.土浦一高および竜ヶ崎一高:28年度出身中学校別生徒数
  6.牛久市不登校児童・生徒数の過去5年間の経年変化
  7.牛久市の教育(平成28年度版)

次図は1,2のイメージ図Image_2 1(左図)の「学習指導要領改訂の視点(クリックで拡大表示)で、新しい時代に必要となる資質・能力を育成とあり、何を学ぶかどのように学ぶかそのうえで何ができるようになるか
①「何を知っているか、何ができるか(個別の知識・技能)」、②「知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力等)」、③「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(人間性や学びに向う力等)」とある。
・主体的に学習に取り組む態度も含めた学びに向う力や、自己の感情や行動を統制する能力など。
多様性を尊重する態度と互いの良さを生かして協働する力、持続可能な社会づくりに向けた態度、リーダーシップやチームワーク、感性、優しさや思いやりなど、人間性に関するもの
 どのように学ぶか?において、アクティブラーニングの視点から不断の授業改善を要求されるようになるが、牛久の学び合いは、これを先取りしたもの。
 2(右図)の「アクティブラーニングの充実(クリックで拡大表示、”資料の冒頭に、知識の習得のみならず、思考力・判断力・表現力等や、主体性をもって多様な人々と協働することを通じて学習する態度を養う”、”子どもが学習の見通しを立て、主体的・協働的に課題の発見・解決に取組み、学習したことを振り返る活動が重要”とある。これは既に牛久の学び合いに通じている。(つづく)<文責:傍聴人>

2016年5月17日 (火)

“学び合い”を学び合う:校内研修

学び合い”は平成19年(2007)年に知る。毎月発行の「授業の窓」(奥野小教頭:四宮先生)による。正確には「学びの共同体としての学校づくり」のもと「『学び』と『授業』と『』を軸として」なるサブタイトルをもつテーマの研究 だった。市教育委員会として学び合い学習の準備段階に入ったということ? サポートで市内各校を巡っていても耳にすることは少なかったし、むしろ稀に否定的意見を聞いた。一方熱心に取り組まれる学校もあった。
 3年前、校内研修の年間計画をホームページにアップするサポートの要請があり、4月計画・5月アップを意識し定着させた。それからは毎月、研修の事後報告をトピックスにあがるようになったが半数程度で未報告の学校もある一方参考になる深い研修報告もある。2627年度のひたち野うしく小の研修報告。もちろん報告の質より、学び合い授業実践による成果を問われるだけに全校の水準を揃える校内研修は最重要事項だろうその目的・狙いは、従来型の授業の改革で、授業を変えて学校変えることにあり、目標は、①学力の向上、②いじめ・不登校を減らし、③教員の指導力を向上し、④同僚性の指導、⑤子ども(の情報)を皆で共有するにあるようだ。一人一人の子の成長を全員で見守り責任を持つ意気込み。
 5月13日(金曜)岡田小で校内授業研が10時過ぎから16時半まで催された。偶然3月着任の教育委員とともに5校時の提案授業からオブサーバー参加した。5学年の算数:公式を用いて直方体の体積を求める目標だが、グループの数分、ダンボールで作成した水槽、本時の課題にジャンプ問題を準備し、授業を次のようにデザインしていた。
 ①本時の学習課題を知る
 ②基本問題に取り組む
 ③各自の考えを発表し、考え方を比較する
 ④ジャンプ問題に取り組む160513okada1_2
 ⑤本時の学習を振り返る
①③⑤はコの字型机の配置の一斉授業。②と④は個人・グループで4人一組の配置。周りには校内研修を見学する教師(同僚)、学外からの校長先生や見学者、そして研究協議の指導にあたる國學院大學准教授の斉藤先生。児童は4年生で立方体、直方体の概念は学習済み。ここでは体積の意味を理解し、内容積へ着眼を期待する。自力解決の困難な児童もいるとみて学び合いを取り入れる。実際①②③は順調だが、④のジャンプ問題は、厚み5㎝の蓋のないお風呂を想定していて、一回に10リットルずついれていくと、何回でいっぱいになるでしょう?と工夫した課題。マチマチだがグループで話し合っている。④の時間の先生に注目した。先生はグループを廻りつつ、児童の表情を読み取り、分かった子、戸惑っている子、分からないが聞けない子をさりげなくグループの輪に誘導する。これは神経の使う。学び合い批判の一つはこのグループ巡りで、先生は楽をしているとみる。明らかな誤解。できる子には役に立たない時間と見ることも。そこでは分かる子が分からない子に分かるように丁寧に話す、コミュニケーションの成立で人間性は豊かに。⑤において、タイムアップもあり結論に至らなかったがこうした場合、必達ラインはないのか?となる。
 15時から16時30分までの90分では研究主任の司会で、まず先生方もグループを作り、グループ内で授業を見てきた先生を中心に、静止画を使いながら授業の展開を話し意見を交換していた。学び合いの授業法を相互に深めるということだろう。まさに先生自身の学び合いである。
160513okada2_2最後は斉藤准教授の指導となる。授業時にビデオを撮られていたが、要所要所をグループ内会話からとらえていて、その場面に移しアドバイスしていた。先生方の研究協議にはなかった内容もあった。グルー内学習では“聞いたことに応える”で良いと。なるほどお節介に見える子もいる。この辺は難しかろう。授業終了後のわずか25分で、よくもまぁここまでパソコン編集していたものだと専門家に脱帽。⑤では時間をコントロールすれば、結論までは言えたのではないか?と。授業後に子どもに考えさせても良かろうとも。
斉藤准教授のまとめは、①学びの作法の習慣化、②ジャンプ課題への挑戦を焦らずに躾ける、③全体で共有する内容とタイミングを意識してコントロールしては?とあった。
 この講師招聘には薄謝とはいえ予算のいること。各校には年2回実現できる予算を牛久市は準備しているということ。教委幹部と議会、学び合いを進めていくということ。特に議会への認識を深めた。今後議員一人一人を注視していきたい。
 学び合い授業の実態は、授業、研修ともに頻繁に学校訪問するサポーターでさえ知らなかった。これは素晴らしい取組みだ。教育委員会や学校は、保護者や周囲に映像付き15分程度の広報を作るべきだろう。また学び合いによる成果を見えるように披露してはどうか。<教育委員会 情報教育サポーター・奥野小学校評議員 S.H>

2016年1月13日 (水)

教え、学び、教育、・・を想う

 ずいぶん昔だが“教えとは、希望を永久に語ること。学びとは、誠を胸に刻むこと”(註)筆書きされた武者小路実篤翁の色紙をみた。それから、みように心にとどまり、時折芽を吹く。教えと学びを我流に解釈すれば、茶道等習い事や囲碁等、まず先生から手ほどきないし指導を受ける。奥深く知るには自覚は不可欠。自覚する=意識するのは人それぞれ。時期やきっかけもそれぞれ。教えは他人からはじまり、学びは自らの意思からはじまるとしてもよかろう。
 教育とは?字面から見れば、教え育むこと。これでは単純。色紙の教えとは興味をもてそうなことと、その機会を与え続けることとし、学びは自発的な取り組みで得る知識や技能と、汲み取れば現代の子どもたちに、教えと学びの違いの説明はつきそう。
 学校教育(初等・中等)、気づきから意欲の展開へ。子供たちは、とし(年齢)に関係なくどこかの時点で、興味の持てるものを見つけたとき、より知りたくなる。積極的に深めたくなる。そのときに役立つスキル(知識と取り組み方)を身につけさせておくことかもしれない。読み書きそろばんに相当する。もっとも時代は変化しているから、それに沿った読み書きそろばんとはなるが。

 牛久市の学びあいは近年知られるところ。昨年夏には下根中を会場に全国規模の大会もあった。前の市長、教育長のとき、採り入れた授業法。学び合いは、委員会のホームページに概説があるここをクリック)。 ここ数年、毎月校内研修を重ね、成果を得ていると聞くが、広報をみたことはない。もっとも数値では表しにくいか。
 従来の一斉型授業は、先生が板書し子供たちに一方向で教えるスタイル。授業に関心の持てない子に手の回らないこともあり、それが学校運営をみだす要因と決めつける世論もあった。学び合いでは、教師は授業のはじめに、やや高めの課題を示し開始する。基本は4~5人のグループでの学習。先生はサポートに徹し、グループ学習を助ける。一人でも参加できない子がいないように気配りする。”ここ教えて”と互いに言い合える関係が理想だという。学力の底上げになるらしい。でも、おとなしい性格の子もいるだろうし、もっと進みたい子もいるだろう。ただ、できる子は教室にかぎらず高みを目指すもの。むしろ教えることで学びが深まり、人としての成長もみられる

子どもにとって人気のある先生は、子ども一人ひとりを認め、向き合い、成長を促してくれる先生。多くはないが確かに各校におられる。そうした先生は、授業を工夫し子供の個性を把握している。授業法への拘りは少ない。工夫の一環にすぎないのだろう
もともと先生は子ども好きでインテリジェンスも高い。一人でも多く、そうした先生になっていただくには、気の毒なくらい抱えておられる雑務くらいは肩代わりしたいものだ。出来ることをできるだけのスタンスでのボランティア。開かれた学校に申し出るのも良い。地域の誰もがその気になれば、これは大きな地域の力になるが。

(註)ルイ・アラゴン(1897-1982 フランスの小説家・詩人:1943ストラスブール大学歌作の一節。ナチスに追われ多くの学生に犠牲の出た絶望期に希望を謳った。

 

2015年11月29日 (日)

平成27年度”平和の集い”に出かけた

 ”平和の集い”があった。11月28日(土曜)。教育委員会主催だけに知り合いを多く見かけた。教育長のご挨拶があり、二部構成の始まり。一部は牛久市恒例:夏休みに各中学の代表25名による牛久市平和使節団の広島訪問の体験報告。その成果は既に校内で発表している。一方、市民にはこの集いで25名全員の成果を結集しての発表となる。
 27年度は事前調査が加わった。まず隣町:阿見町の予科練平和記念館の見学と体験者のお話。全国から14歳から17歳の優れた少年を集め飛行兵に育て、なんとその多くが戦死したと聞き、同年配だけに心にしみただろう。更に各校区毎に戦争経験者の話をお聞かせて頂いたと言い発表ではビデオもあった。身近なお爺さんお婆さんだ。その上での広島市平和記念館、原爆ドーム等の見学と被爆体験者のお話を頂けただけに今までより深い理解をえた平和使節団になったのではないか。
 発表は25人が1人一分少々で一画面毎に入れ替わりつつ淡々としたもので使節団に相応しく彼らの純真な受けとめが伝わり素晴らしかった。見知らぬ隣の方がこれまでとは違うと。恒例行事化していた平和使節団は本来の目的を深めたものへと変化した。
 理解と思いやりの大切さを彼らは聞いて語ったが、個人の関係では確かにそれで争いも避けられる。ところが個人の集団である国家となると、その為政者は、国民の生命財産を守るという大儀のもと正義を掲げ戦争も・・・。
 戦後70年、解釈変更で踏み切ったこの国の行く末、どうなることか・・・。わけも分からず4歳7ヶ月で母親にくっついて博多港に引揚げたわたしには、これまでの平和はことのほか掛け替えのない時間だったし過去形にしてはならない想いが強い。いつまでも平和であるように切望している。<20.15.11.29記>

2015年9月 3日 (木)

「うしくの教育」第6号

150903 月初に班長さんから届く広報うしくに「うしくの教育」6号が挟まれていました。最初の話題は8月6日に下根中で開かれた「学びの共同体国際会議」。全国はもとより海外からの参加者を含め720名におよんだとか。牛久市は学びの共同体提唱者である東京大学名誉教授で現学習院大学教授<b>佐藤学</b>先生の指導のもと”学び合い”学習へ踏み込んで成果をあげています。教え込む教育からこども同志が互いに学び/教えあう教育。教師はきっかけを与え、学習の進行を見守り、教室全体を見回して全員が学んでいるか観察しサポートすることに注力します。教えあうことは親しむこと。良い人間関係へと導くのです。
 第2の話題は市内すべての保・幼・小・中が連携を図っていること。第3は恒例の中学校2年生代表による平和使節団による広島訪問。9月後半には各中学校においてその成果発表を通して平和であることを学びます。第4は「奥野学園」のスタート。この奥野地区にとって大きな関心事。第5は牛久市いじめ防止対策推進条例を制定したこと。
    「”いじめ”とは、その子どもと一定の人間関係にある他の子どもが行う心理的又は物理的な影響を与える行為[インターネットを通じて行われるものを含む]対象になった子どもが心身の苦痛を感じているものを指します」と分かり易い定義がなされています。うしくの教育6号も是非ご覧下さい(創刊~6号はこちらをクリック) <2015.9.3記>