カテゴリー「うしくの学校」の記事

2017年4月18日 (火)

「学び合う学び」入門

 昨日と今日(18日)、29年度のサポート依頼のあった学校を訪問した。定期異動では学校長ほか幹部の先生にも異動があったからご挨拶の機会を得たのは有り難い。これで情報教育サポーターなる肩書きのもと16年目を正式に開始する。本当のところは、情報教育でお役に立ちたいが、先生方の助けになるホームページ発信のサポートも大切だから喜んでお手伝いさせていただく。
 この年度初めのご挨拶、昨年までとの違い、それは学び合い授業そのものを観察し学び、より深く知る立場にもあるということ。先生方の日常の苦心、努力を知り、理解し保護者等にそこで得た情報を発信するためである。この目的で今年度も授業および校内研修の場には、できるだけ参加したい。昨年度同様よろしくお願いする。

 この度の異動、校長先生は13校中、新着任5名、市内異動2名。昨年度はそれぞれ3名と1名。大きな変化だ。教頭、教務主任の異動もあるから、牛久の学び合いをこれまで同様に継承されるか?関心の的だが、印象では皆さんに期待をもてる。そこで紹介しよう。学校幹部はもとより、他地区から着任された先生方に牛久の学び合い入門に相応しい資料、「『学び合う学び』を創る」を。27年度、当時、ひたち野うしく小学校本橋教頭先生(現河内町教育委員会指導室室長)の作成で、校内研修で使用されていたのを知り同校ホームページにアップした。昨年、他校での活用許可を校長先生から得て本記事にも採り上げた(クリックで表示) Photo_2
 右図のようなパワーポイントの資料(予習に最適)画像とテキストからなり、最後の51ページ(左図)にまとめ。0418x_2これを繰り返し見て、考えて、その概要を理解できたから、高いインテリジェンスをおもちの先生は造作もないこと。合わせて佐藤学先生「学校を改革する」や「学力を問い直す」「『学び』から逃走する子どもたち」「教師花伝書」等を読了した。併行して各校月一回の校内研修にも参加。当然、授業を公開する先生だけではなく、諸先生の並々ならぬ取組みを知ることに。先生って凄いなと。学び合いは、平成17年度の導入と知ったのだが、正直なところそのころは目立たなかった。市内全校が揃ってこの授業法に取組み・発展させているのはここ数年のこと。ひとへに自ら学び実践し確信を抱いた現教育長のマネジメントによるところ大である。普段、教育長から強く感じ取れる信念、それはひとり一人の学びを保障すること」「一人ひとりの居場所をつくることに尽きる。先生個々の力量も大事だが、かつての教室には、授業に関心を寄せない子どももいたのも事実。先生の力量に頼るのはなく、子どもの力を引き出し、子ども同士が学びあう。そこを活かそうとの考えは相当に思い切った転換だが、現代にマッチしたやり方でもあろう。実際に文科省自身が、アクティブ・ラーニングという名のもとで普及させようとしている。

 今や全校いや市内あげての取組みだが、この授業法にいち早く個人レベルで取り組んだ先生がおられた。そのひとりに「先生はなぜ学び合いにとりくんだのですか?」と、すると「自分自身(の力)には限界があります。子どもたちの力を引き出してみよう考えた」と即答された。この先生、ここ数年2月初旬には全教科の全課程を修了させていると保護者間で評判。子どもたちからの信頼も絶大、かつ成績も上がっていると聞く。学びの保障と居場所づくり、一人残さずともなれば相当な覚悟がいる。
 いつもの巡回訪問では、ときに話を聞く機会もあった。先生の知識伝授である一斉型授業(向かい合う授業)から子どもたち中心の学び合いに寄り添い質を高める授業寄り添う型授業)。ベテラン先生には、この真逆の授業法には戸惑いもあったはず。しかし時の経過と共にその効果に驚くことになる。それでもこの変化、先生にとっては大きなストレスを伴うものであると感じる。だから、校長先生が自信を持って指揮しなければ実践の浸透・定着は難しい。全員で取り組み校内研修で磨きあう。そこが重要。

 教育長は、就任のはじめ頃、第一線を指揮・監督したようだ。でもそれも2年か3年か?28年度は校長会にその任を委ねた。むろん、スーパーバイザーと呼ばれるこの道の専門家を引き続き、一つの学校につき年4度も招く予算措置もある。要請されれば指導主事の派遣もする。29年度は、もはや市教委にその指揮・監督の陰は薄い。個々の授業に、月一度の校内研修に、先生間の同僚性の定着をみたのだろう。一方新規に市教委に理論と実践に優れた前中学校校長を教育指導員なる肩書きでおいた求めに応じてのサポート体制の整備。各校の校長先生は気軽に相談しやすかろう。市長も議員も予算措置に怠りない。
企業でも大きなチェンジの初期段階は、トップからの強い指導と徹底した監督、そしてサポートは重要だった。進む過程で、早く実践者に任せる方が良い成果を生んだ。これは確かなマネジメント力なくしてあり得ない。教育長のマネジメントへの信頼。牛久市の教育の変化、定着も、発展も見逃せない。
 子どもたちから見て、楽しく学べる。友達に先生に認められる。嬉しく安心の居場所。大人だって、認められ・褒められれば、やる気のスイッチは入る。うしくの学びは、その段階に入ってきたようだ。つぎは学びの共同体の実現。我が居住する奥野地区は、コミュニティ・スクールになった。また小規模特認校であり、拡大した校区からの子どもたちも増えた。特色のある学校づくり、また一歩進めること、私たち住民が試される番であろうか。<学校運営協議会委員S.H>

2017年4月 8日 (土)

3.16 面会記

 29年度第一回市議会、一般質問終了数日後の3月16日、学校サポーターとして、これまでにない一年(普段の授業観察と公開授業~校内研修会への参加)をおくったその感想を市長さんに面会し、お伝えした。要点は4つ。

 1)本市の「学びの共同体」による学びは、市の評判を一層高めるだろう
 2)ICT環境整備の遅れは、予定(先行きを)を示す、見える化してはどうか
 3)実のあるICT授業に高めるために、ICTボランティアを組織化してはどうか
 4)先生方の多忙さの一助になる数年来放置されている問題がある

つけ加えると、1)---「学びの共同体」による授業法を周知・徹底できたのは26年度か?以来、各校揃って校長は率先して理解し推進し、今や(28年度)その主導は市教委から校長会に移っている。この授業法は、近年、文科省が採り上げたアクティブ・ラーニングのまるで先取りで、本市では定着の段階にある。「学びの共同体」づくりは、子ども・先生だけでなく、コミュニティと、共に一体とになった教育環境づくであり、29年度はその方向に進み始めた(右図は編者作成イメージ図)Photo_2

2)---ICT環境整備の遅れは明らか。文科省は、同基準でみて本市は茨城県内の下から2番目と公表している。小学校パソコン(2010年夏設置)は標準使用期間を過ぎており、リプレースを待たれるが?

3)---ICT授業は機器を設置し環境を整備するだけでは不十分である。もとソフトウエア・エンジニア(経営者であった)であり、15年間の情報教育サポートで実態を知るものとして提案する。ICTを知る(リタイヤ後の)ボランティアを募集し組織化すること。そのボランティアにも資質を求められる。事前に学校が受け入れやすい研修を要するが協力もできる。

4)---放置されている問題。それは、現学校におけるインターネットの利用環境。極めて少数しか使えず不便。サポーターとして見かねる。新教育指導要領等で教科の課題の多い中、先生の置かれている立場を全く理解できていないのではないかとさえ思う。これは前教育長からの問題だが、当時の市のネット・PC提供部門は、セキュリティの重視(当たり前)運用コストの削減を最優先してきた。そして今に至る。現在、周辺自治体で実現しているネット環境と同等水準への引上げは当然で、学校現場には直ぐに有効でなる。クラスを担任する先生の目線を知り理解し検討すべき問題。学校自体は、市教委に対して必ずしも率直な具申はできていない。それとも別の障害があるのか?

 予算編成上、数年来の問題には、安全を重視し一中体育館の建て替え、牛久南中の大規模改修、下根中の衛生面改善を採り上げているとお話しされた。これらは広報で知るところ。よく理解できる。問題・課題・公約に関し、細る予算の中での編成の困難さは、そうした経験もあるものとして理解しているが、子供の将来像を思うとき、ICT環境の整備は必要今すぐでなくても、少なくとも必要と考えている事項を列挙するだけでも市にその認識有りと評価できる。問題・課題を認識・列挙し~見通しを立て~予算をつけるの順に、見える化されることを強く望む

 最後に、教育はどなたが責任者であろうとも同様の主張をすること。前市長以来、定期的に聞いていただいていることには感謝、といった次第。市長も学校も開かれている。聞く耳を持って頂けているだけに、無理を通そうとは思わないしできっこない。私達コミュニティも聴く耳を大きくしておく上に、これまでの”出来ることをできるだけ”に”張り合い”を加えて支援活動しよう。
以上、表現には至らぬ点もあろうが、大要に違いはない。もし、あれば修正には即、応じる。29年度のスタートにあたり、新たな出発点として記録にしておく。もちろん関係者にもお知らせする。<情報教育サポーターS.H>

2017年3月30日 (木)

この一年を振り返る

 県や市幹部人事の異動を紙上にみる。明日は教職員も大量に載るだろう。年度末の恒例記事。Facilities_a22_215年前、子どもにスキルを伝えようと情報(パソコン)教育のスクール・アシスタントからはじめた学校ボランティア活動。翌年には先生を助けるべくホームページの作成に手をひろげた(これは一挙に市内各校に拡大)。そんなことで頻繁に各校職員室を訪れ教職員とも相知る関係にあるが、実は授業中の教室を覗くことは稀で、参観授業の他はなかった。
 その活動がこの一年、大きく変化多くの授業の現場を実地に観察してきた。切っ掛けは知り合いの市会議員からの要請。”実際の授業を見たい知りたい、その案内を”という。それも短時間で表面的な視察ではないという。A
初回に続く2度目(左図)は、10時半二中集合から給食を挟み、奥野小移動の16時までのたっぷり。議員の皆さんの関心は奥野地区の教育の特色づくりもあるが、それをかねて市内で数年前から導入実施されている”学びあい”授業の実際をつぶさにみて、理解を正すことにあったようだ。応対に当たった二中:櫻井校長と奥野小:青木校長は普段のありのままの授業を案内し、二中では授業者である先生の話を聞く機会も用意していた。これ以降、議会の一般質問や教育民政常任委員会の質疑、さらに親しく議員と話す機会を得ているが、牛久市の授業への理解はもとより、教育行政全般につき一層深く関心も寄せていただいている。
 このいわば議員の研究視察のこともあり、昨年5月教育長にお会いした際「授業を見学しても良いのか?」とお尋ねした。即答で「当然です。学校は開かれていますから」とつづけ、偶然その日、岡田小で公開授業をやっているから参加されてはどうか、となり、その場で宮田校長にアポされた。以降、教育長には年度方針、これまでの実績を掲載した専門誌(先生には当たり前らしい)、佐藤学先生の学びの共同体に関する小冊子を数冊紹介していただいた。読解するのと同時進行で実際の授業をみる。これをこの一年繰り返した。各校で毎月一回実施されている公開授業と校内研究会にも参加した。各校ともに年4回のスーパーバイザーと呼ばれる専門家を招聘している。現教育長が神谷小時代にご教授頂いたときく佐藤雅彰先生にもお会いした。

 ニュースとして教育行政の変化は知ってはいたが、文科省の強調するアクティブラーニング 【紹介サイト「Find!アクティブラーナー」】というのは、佐藤学先生のいう学びの共同体の一部ではないか、と思ったりもする牛久市はずいぶん時代を先取りしている。これからの授業の進め方においてである。ここ2・3年、各校を訪問した際に雰囲気の変化を感じてはいたが、それが学びの共同体でいう第一ステップ:教室での普段の授業スタイル(学びあい・支え合い子ども主役の授業、それをゆるやかに導く先生)の成果にあることだと知った。数人の先生には、この授業法へ取り組む切っ掛けと想いについても伺った。正直に言うと平成17年度に前教育長が導入したと知ったが、はじめの数年は一部の学校と先生が取り組んでいたにすぎない。むしろ批判的な方もおられた。すべての学校に落ち着きが見られ、聞けば成績も上がったという現状は、徹底した指導に踏み込んでからだといえよう。26・27年度はベテランの指導主事が予告なしに学校を訪問し指導することがあったそうだが、28年度は指導の徹底は校長会(大竹会長)に委ねられ進められている。まさに企業並みマネジメント。

 ”授業見学は、いつでもどうぞご覧を!”と言われても、先生の世界は独特で気後れする。先生は専門家であり、教室ではボスである。素人には近寄りがたい雰囲気がある。自由に観察できたとしても、そのことがどのように役立つのか?と考えると躊躇する。
Ayjimage コミュニティ・スクールというのがある。学びの共同体は、子ども、先生、地域住民三者の融合だから、いよいよ望ましい方向に進み始めた。この3月、おくのキャンパスの小中2校は指定。この学校運営協議会の委員17名のひとりになったが、授業観察や校内研究会参加の成果はその場で反映できるのかもしれない。コミュニティ・スクール、あらっぽく言えば、それは地域に学ぶ子どもたちを保護者に限らず地域みんなで見守り育てようというもの。明日を担う人材である。当然なこと。この制度は20年以上も前から法律としてあって山口県での実施率は90%と記事で見たことがある。茨城県はこのたびが4校目。今まで必要なかったのか?それはともかく、少子化の流れの中で、子ども一人ひとりの学びを保障し、その居場所の確立をという現教育長の堅い信念と推進への助力は、コミュニティの一員として、社会経験を積んだ我々年寄りの出番でもあるのだろう。新年度も率直に記事にしてゆく。

2017年2月19日 (日)

「みんなの学校」鑑賞

 「みんなの学校」こと大阪の大空小学校を採り上げたドキュメンタリー映画。28年度牛久市教育の集い(29年2月16日午後)にて鑑賞した。この集い、1部は14時から篤志者・寄贈者への感謝状贈呈、教育論文優秀者の表彰者、優秀論文の発表とつづく。例年のことだが、この優秀論文の発表は聞き応えがある。さすが先生の発表。結構楽しみにしている。
A 頂いたチラシによれば、2部のこの映画は中央に「みんなの学校」とあり、上に「大空は明日へつづく」。下方に「不登校も特別支援学級もない 同じ教室で一緒に学ぶ ふつうの公立小学校の みんなの笑顔になる挑戦」とある。この作品は関西テレビ放送制作の1時間49分。文科省特別指定。教育の集い会場は、牛久市中央生涯学習センターで、一般席は一階席の後方だが満席になった。1部では空席だったから皆さんへの案内は3時からか? 映画鑑賞後、もっと多くの保護者に見て貰いたいと思うほどであった。
 というのは、Uraチラシの裏面のリード文にあることば。上から順に「すべての子供に場所がある学校をつくりたい」、「学校が変われば、地域が変わる。そして、社会がかわっていく。」とあるのだが、これらすべて、現在の牛久市教育委員会の目標にいつも登場していて、定着の方向に進んでいるからだ。地域が変わるの部分は、これからではあるが。本ブログの7月30日「うしくの学校:学校経営の柱」でふれ、添付した資料5ページのPDFは、各校を巡回していて市内の学校長はいつも念頭においておられるのが分かる。鑑賞の帰路、どなたかと”市内でもどこかで見たような学校”と交わした。確かに。遜色はない。
 この大空小学校関連記事はたくさんある。2006年開校当初から2015年の退職まで長期にわたり学校長を勤められた木村先生の愛に満ち信念のある指導が成果を挙げた源であるのは確かだが、続編ドキュメンタリーができるとすれば、目立たぬが教職員の日々の努力とその苦悩にもスポットをあてて貰いたい。
 ドキュメンタリー取材当時のこの学校は220名(通常学級数6・特別支援学級7 )、そのうち特別支援の対象児童は30名だとか。これは多い。長期の学校長勤務といい、大阪市教育委員会の方針なのだろう。特別支援児童を抱える親御さんにとっては、こうした受け入れ校はこころから探し求めていたところ。公教育だから当たり前だろうという意見もあろうが、現実はそう容易なことではない。安心で安全な学校は、学校ならどこも掲げている。支援を要する子どもは市内でも見かける。通常学級に組み入れいる先生方は何ら接し方は変わらない。教育委員会も教員を手当している。加配というらしい。子どもは愛情を持って接したとき、かならず通じ合うことは、経験しているから分かる。残念なのは、こうした先生の努力は、多くの保護者には見えていないこと。学校に長い時間つき添うことは無理だから、やむを得ないことであるだけに、そうした立場にあるサポーターとしては、この場で紹介していこうか。牛久の先生方はなかなかどうして、学びの共同体づくりのもと、子どもたちは誰一人として見捨てることはない。そして考える力をつける工夫の授業で接している、そうした日々であることをお伝えしておく。

2017年2月13日 (月)

うしくの校内研修

 ネットには学び合いを批判する記事もある。そこには、授業を進める教師の不十分な理解もとでの授業風景をみる。佐藤学先生の学びの共同体を市内13校全てにおいて深めている牛久には当てはまらないだろう。ここ数年、各校の校長先生は自ら理解を深め、さらなる研究をしつつ全校あげて取り組んでいる。成果を得て議会も市長もさらにバックアップ。重要な手立ては校内研修(授業研究会)にあるとみた。許可を得て初めて昨年5月13日、岡田小の校内研修にオブザーバー参加した。それからは毎月どこかで行われている研修にお邪魔し15回を過ぎた。
 校内研修は4月に年度計画をたて、5月から毎月一回、同僚の先生に授業を公開し全員で研修するという一日。研修日は全クラス公開授業となり、5校時には提案授業がある。この市内小中学校のスケジュールは5月には市教委のホームページに公開される。研修当日は、市内や県外からの参観者もあり、提案授業後にはその授業を巡っての教師間のグループ学習、全体協議そしてスーパーバイザーによる評価と指導で締めくくる。この時間が充実している。学び合いにおいてはこの研修こそ、授業の質を高めまた先生間の経験差を平均化する手段になっている。教師間のグループ及び全体討議は、提案授業をした先生についてあれこれ採り上げるのではない学びあう授業中での子どもたち一人ひとりの反応を観察していて”このとき、こうだった”と授業における子どもの表情の看取りの交換。しかも「誰々ちゃんはどうだった」と具体的。提案授業の先生にとっても、看取った先生にも個人名での看取り交換は参考になり、その後の授業、個人指導に生きてくるに違いない。
2234 スーパーバイザーに佐藤雅彰先生を招いた12月6日の中根小の研修は大盛況だった。スーパーバイザーは各校とも年に4回招いている。大学、専門家、校長先生OBと多彩だが、どなたも学び合いを熟知しており、なお磨いておられている方々。教師は、単なる教える技術者レベルでは、あまねく子どもにハートの届く教師とはならないないだろう。信念があり理念をもつこと重要。2256佐藤雅彰先生の提示資料には「子ども一人一人の学びを保障する」(牛久の年度共通目標でもある)とあり、誰も孤立させない、誰も見捨てない等々ある。この実践は並大抵ではない。相当の覚悟を持っていなくては出来なかろう。牛久の先生には教師経験の浅さ深さより、理念のあるなしが肝要。高学年の子どもたちの4月と9月の表情の変化を見ればわかるもの。2250
佐藤雅彰先生の持ち込み資料には授業の質を高めるとか真正の学びとかもあった。全体研修は門外漢であっても楽しめる。先生方の真剣な取り組みを目の前にするだけに、応援もしたくなる。2242中根小のグループ協議風景は左図。どの学校も授業参観OK。当日、資料もある。6日の資料はいつもと違っていた。校長先生の了解を得て入手した資料をふくめ紹介する。2236当日加えられていた資料は、K研究主任による当日のポイントPDF版と新規に取り寄せた4月の年度計画作成時の資料(PDF版)当日の資料と連携し研修の質の向上につなげている。
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 学び合う授業は子どもが主役だが、諸先生のこの手法の表現は様々。「聴き合う、学びあう」は子どもの立場、その時間を効果的に進める先生の立場は「支える、手助けする」にある。それもさりげなく。子どももつ自尊心をくすぐるやり方。学習に参加できているかを看取るの難しくないが、子どもたちの一人ひとりがどこまで理解しているか?を看取るのは、優れて注意深い観察力が必要。それだけに全体協議で交わした子ども一人ひとりの情報は貴重だ。こんなに神経の使う授業をすべての授業で進めていたら疲労困憊するだろうとおもえるが、子どもたちもこの授業法になれてきて、その時間にやるべきことをすすんで学んでいく状態になっているクラスも見受ける。そうなるとクラスの学習水準は目に見えて上がっていく。ひいては科目だけでなく部活でも態度に変化が自然にでるから好循環になる。牛久の先生方、これからも迷わず学びの共同体づくりをすすめてもらいたい。 ps)スーパーバイザーの研修当日は、1時間目から17時過ぎまで。提案授業をみて、全体協議までのほかに、1~4時間目に看取った授業の二人の先生には個別指導もある。今後もスーパーバイザーは続けて貰いたい。4年前からの方もいて、先生個人の成長を喜んでおられるのを実見した。子どもに限らず、先生の成長を見るのはこちらまで良い気分だ。

2017年2月 4日 (土)

一中合唱団の練習

 全国大会出場常連の牛久第一中学混声合唱団の練習風景。NHK合唱コンクールや全日本合唱コンクール、TBS子ども音楽コンクール等々、全国レベルの活躍は多くの人の知るところ。その練習風景はいかに?とかねてから興味があって1月15日(日曜)午後それを見た。Dscf2398衝撃を受けた。文化系と想像していたが、とんでもない。発声練習の一部を披露してもらったのだが、これは体育会系と認識を改める。ストレッチのようなポーズをとりつつ腹式の発声?相当な体力がいる。こうした基本からの練習を積んでいればこその全国大会レベルだと納得した。一中勤務10年になるという指導者:皆川先生の確固たる指導方針あればこそ。Dscf2382全国レベルに導くコーチにお会いできるのはなんだか嬉しい。早く記事を仕上げたかったが、受けた衝撃の方が大きくて筆は止まった。気になってきた。
この練習はともかく、その活躍の様子を、ほんの一部しか知らない。知られていない。勿体ない。保護者のみならずファンも感じておられよう。学校のホームページ上では、学校行事のひとつとしてほんの数本の記事。Dscf2385先生にみせて頂いた4階音楽室前のコーナーには、昨年の大会の賞状およびその写真があんなにも掲示されているのにもかかわらずにだ。そこで、その活躍を速報してほしいと要望しつつ、合唱団専用のホームページの作成を提案した。Dscf2395
 まず、学校のホームページに合唱団記事の特集ページを作る。次が準本格的。牛久市には、市内で活躍するボランティア団体向けに発信の場と制作手段を無料で提供しているうしくコミュニティネットというのがある(平成17年度の提供開始)。このシステムの作成に関わっていたから、これを利用しましょうと持ちかけ、申し込み手続きから登録・許可、そしてホームページの試作迄の作業を先行させていた。3月中旬の完成を目指す「牛久第一中楽混声合唱団」名のホームページ。
このホームページは、発信をスマホでもできる。それだけに、ライブないしそれに近い時間に彼ら彼女等の活躍を発信できる。もっとも欲しい情報は、活動予定。何時どこで発表されるのか?可能なだけ聞きたいもの。
 見学した1月15日は、他の部活同様1・2年生からなる編成の新チームになっていた。既に1月12日のヴォーカルアンサンブルフェスタ茨城において、ハーモニー賞と審査委員の推薦を受けて第6回ヴォーカルコンテスト(3月12日清水市文化会館)に茨城県代表として出場を決定している。
 一昨年のNコン全国大会をEテレでみた。このとき合唱団への取材内容も同時に放映されて愕く。メンバーは他の部活にも取り組んでいるという混成の混声合唱団ということ。中学生という多感な時期のこの頑張り。本舞台の他に地域活動も多い。勉強もある。このマルチの取り組み。すぐれた集中力があるのか時間を濃密に使える中学生。・・思い出した、練習時のあの目の輝きを。
牛久市の全国レベルは、初場所待望の優勝で横綱になった稀勢の里だが、これは俄なこと。それ以前は牛久大仏とこの合唱団だった。牛久シャトーを訪れた方は、初めてワイン発祥の地と知り記憶に。ところで、このブログで一中混声合唱団記事は5回登場する一覧はこちら

2016年12月23日 (金)

年末の話題:一中,二中

 22日は全校集会。冬休みに入る。牛久市は2学期制なのでこういい、集会の他の授業は平日と変わらない。年明け全校集会は10日。勤め人にとっては最も短期間の正月休みだが、子どもたちにとってはもっとも長い冬休み。21日、数校訪問。
161221_2 二中玄関の靴箱のそばに、背丈ほどのクリスマスツリーがあった。なんと短冊の全ては、英語で「I want to run fast .」のように記してある。今月初めの6日(火)と7日(水)、ブリティッシュヒルズに行った。その成果?そんなことはあるまい。が、思わず笑む。

 一中、大竹校長に報告に立ち寄った。すると「今、東大院生に授業を・・」と。ひょっとして彼女?唯根教頭先生に案内された2年3組にその人、大庭さんはいた。授業は「交流会」と題したキャリア教育。9月30日の下根中のときは、3学年全員に体育館でのお話。そのときが初見だが彼女とその仲間は、ひたち野うしく小、中根小でも対話有り。その後、奥野小、同日曜カッパ塾と、この地:牛久に数回来てもらっている。161221_1
一中はなんとクラス単位のお話。既に3学年はすませたという。この日は2学年4クラス。3・4時間目に彼女と柏原さんとが分担して、自己紹介にはじまり、”いまの夢・目標”、”中学生のみなさんに伝えたいこと”まで、自身の経験を踏まえた話。用意が良いなと感じたのは、担任の先生は、前もって生徒達の質問をまとめて送ったようだ。話が伝わり易く整理されている。彼女の話はきっと一つひとつ、子どもたちの内面に刻まれたに違いない。Photo_2教室には、途中入室だから一部を聞いたにすぎないが、おそらく中学校のころの話題もあったろう。Photo_3高校大学1,2年3,4年、現在(院生)と区切って、そのときそのときを語り、質問には、締めくくりに回答していた。3年生授業の時に質問をうけ印象的だったという「努力は報われますか?」、その回答には「努力したものが全て報われるとは・・・」。彼女自身、数回希望する分野が変わったこと、夏休みを利用して大学のオープンキャンパスを体験、挫折を味わったことも。
Photo_6今回のこの授業。2学年の今どき:12月は適切な時期ではないか、とふと思った。各自進路に揺れ動く?このタイミングでのこの話の効果は、生徒の生き生きして聞き入る表情でよみ取れる。Photo_7保護者は直接お子さんに、この日の話を聞かれるが良い。回答の続きを求めて

 染谷教育長は、下根中の学び合い成果を卒論にということで27年に知り合った東大生大庭さんとのこのご縁、後々(後輩)までつなげて欲しいと、希望し要請されている。手も打たれている。教育は、学教科の他、人の縁によるサポートも子どもの人生に寄与するだろう。年齢の近いお姉さんの経験談は生きる。牛久の子どもたちの助けになってくれる学生さん、もっと増えてほしい。
註)昨日22日、彼女から返信を頂いた。それには対話時の資料も添付され利用の許可もあった。早速一部を初稿と差し替えた。全16ページのこの資料、有効に活用したい。

2016年11月 1日 (火)

初出場牛久一中、銀賞

 第69回全日本合唱コンクール全国大会(全日本合唱連盟、朝日新聞社主催)は、10月30日(日曜)香川県高松市で行われ、中学校部門混声の部関東支部代表として出場した牛久第一中学校混声合唱団は銀賞を受賞した。1031
昨年の第82回NHK全国学校音楽コンクールには、関東甲信越ブロック/茨城県代表として初出場し優秀賞を受賞している。この合唱団のメンバーは、他の部活動と掛け持ちながら活動するという特別な編成。運動部から文化部まで幅広い生徒達が集い練習し、美しく清純で若さに充ち溢れた混声合唱を披露する。牛久市のシビックコンサート他、あちらこちらに出場してもらえるから市民にとって身近な存在にある。なかには現役および日によって参加できるOB達迄もが集う合唱もあり、今や牛久市の文化の宝もの。一中不動の伝統行事。皆川先生の熱意ある指導と子どもたちの直向きな努力の積み重ねが今回又、初出場ながら銀賞を獲得したのだろう。おめでとう。
 ところで、このところ一中(大竹校長)の情報発信は豊富。牛久市には各校にホームページの他、かっぱメールという情報発信手段を用意しているが、13校揃って次第に発信数が増えてきた。これは知りたい人が登録しておけば携帯でもパソコンでも受信できる便利ツール。次図は一中出場翌日、つまり帰路につく日の9時51分に発信したメッセージで、中に紹介されている記事は左上の朝日新聞31日朝刊29面茨城:首都圏版。1030_210311_4
出場当日は右のメッセージ2本。帰路の31日の二本目は次図。10313
 このかっぱメール、小学校でも多く利用している。遠足や宿泊学習の経過。帰校時刻が予定と変わる場合、迎える保護者にとっては有効なこと。皆さまご利用を!
ps)一中ホームページのトップページトピックス10月31日に記事掲載あり。

2016年10月30日 (日)

メールボックス【情報教育ML】

 3月末迄サポート仲間だったKさんとの出逢いは15年前。バイク大好きで多彩な魅力ある青年だった。彼は本業の他に当時の指導課長の要請を受けて、アルバイト的に市内全校のパソコンおよびネットワーク環境の故障や不具合に対応していた。各校~市教委経由の連絡を受け、現地に赴きその不具合を確認し、自身で復旧したり業者に連絡したりする。IT業者経験の当方から見ると、その報酬は作業には見合わない準ボランティア。
数年して「連絡を電話で受けるより、確かな連絡手段になるから、Googleにメールボックス【情報教育ML】を開設した。今後これを利用しませんか」と、あり「各校情報担当者、市教委との連絡に止まらず、情報の共有や交換にもなるから」と参加した。彼は普段、車で飛び回る。だから確かで安全な連絡手段はメールなのだが、当時の関係者の反応は鈍く、相変わらずの電話連絡。当方もはじめに数件、パソコン教育で得た知見(ソフトの活用例やネット回線の実態)を紹介したが、全くなんの反応もなく中断する。この運用の要は市教委にあるが、昨年?着任のAさんから変化の兆し。Kさんの後任 I さんになって、【情報教育ML】は日の目を見るようになった。次図は最近の利用のやりとりの一部。MlAさんの活用は適切だ。各校の利用者も増えつつあるが、積極的活用にはほど遠いそれには理由がある。不具合・故障の連絡を、メールに入力して送信するという操作に不慣れなこと。またそうした手間をかける意識に薄いこと。各校にはインターネットに繋がったパソコンは極端に少ないから使いにくい等。
事務連絡や問題解決の糸口、情報交換レベルなら多くの企業や官庁ではもはや当たり前なのだが牛久市・・の学校は遅れている。目下、情報リテラシー・環境の見直し中との噂もあるものの、何時その案が出てくるのやら?
 15年間の情報環境の変化。市教委管轄のパソコンは、教師の校務パソコンでその数だけは増えた。情報機器の維持管理経費の削減は進んだようだが見落とされた大切なものもありそう。業者への対応は巧みとはいえない。回線は光回線になり改善されたものの過去の校内敷設との整合が未確認であったりする。今、無線の能力把握に乗り出そうとしている。今後はタブレット端末や電子黒板の利用となるだろう。
情報機器の維持管理体制や導入した情報機器の確実な活用に向けて必要不可欠な要員増や費用の再検討の時期に来ているのではなかろうか。子どもたちに接する第一線の先生方の学び合い研究に取り組んでいる姿を見るとき、先生方へのサポートも、その理念から再構築すればと望みたいが、お節介か。

2016年10月14日 (金)

うしくの学校20:先生を考える

 ホームページ関連でサポート校を順序不同で月初に定期訪問する。作業には職員室のインターネットを使うが、使えるパソコンがほぼ1台だから授業中に限る。他に要請次第の訪問も。最近は、授業をじっくり見たり、校内研修へ参加させて頂いて、校長先生はじめ先生方の授業法(学び合い)研究への真摯な取り組みに刺激を受けている。Photo_2その結果、先の記事「期待2」となり、学校に係わる各要素をその後も考え、こうあったらいいなと(ビジネス当時を思いだし)位置づけたのが左図。
 そもそも保護者は学校に何を期待しているのだろう? 「我が子には、グローバルな時代に活躍できる人財(材でない)」とか「立派な社会人」になって欲しいってことだろう。この図では、子ども(児童、生徒)ゲストとしてみた。東京ディズニーランド(TDL)風の認識。同社はあらゆる来訪者(一人/グループ/ファミリー)をゲストと呼びそのサービスにスタッフと呼ぶ従業員のひとり一人があたっているのは周知なこと。行き届いた&満足していただくサービス、いわば応接品質の維持・向上のために舞台裏で教育・研修を重ねているという。
 学校においてこのスタッフに当たるのはどなた?子ども(ゲスト)に長い時間接している担任の先生ではないか。そこで、先生をあえてスタッフと呼び主役においてみた。こうしないと先生は、教育の関係者間ではその重要性が目立たない。会社における一般社員のよう。昔からず~~と、先生の役割は大きく子どもに影響を与える存在だった。現今の牛久市の学校はすべて「一人ひとりに高い品質の学びを保障する」ための努力を、学校をあげて取り組んでいる。では、先生の環境は如何に?と現実をみつめると、もっともっとよくできないものかと思えてくる。会社(ソフト開発&システム運用)では「顧客」を第一に、次に大切にしたのは「社員」だった。顧客に直接対応する社員の環境整備は最優先にしていた。こうした認識で、学校と市教委を見直してみた。子どもをゲスト、先生をスタッフ(主役)におくと、学校をサポートする市教委のやるべきことが新しい視点で見えてくるようだ。 学校では、既に校長先生、教頭先生、教務主任先生を先頭に、健康を見守る養護教諭、身体づくりに気を配る栄養士に給食のおばさん方、読書をサポートする学校司書。これらのスタッフは先生の助けになっている。地域の多くのボランティアもこれに準じている。右図は参考:教育関係者を企業風にみたイメージ。Photo
 学び合い/アクティブラーニングの時代、これからは、先生を主役とみてはどうでしょう? そして、それぞれの立場で先生に注目することからはじめて、できることできるだけ引き受け、先生の助けになろうではありませんか。<奥野小・学校評議員S.H>