カテゴリー「うしくの学校」の記事

2018年5月29日 (火)

学校に・・協働する

Photo 「牛久市内全13校の小中学校でコミュニティスクール導入へとする牛久市役所の発信記事を3月30日のSNSでみた。右はその記事部分。これには、「おくのキャンパス」の実績にふれ、これをもとにコミュニティスクールの仕組みを30年度末までに市内全ての学校に展開し、市民と協働の学校づくりを進めるとある。
 記事最初の話題は、平成32年4月開校予定のひたち野うしく中学校。知るところを加えれば、
現在のひたち野うしく小学校にほぼ隣接し両校の中間には31年移転開園予定の牛久第一幼稚園(現在は中根小敷地内)の工事も進行中。これにより国道6号から西側のひたち野地区に文教地域の出現となる。ひたち野うしく小学校は平成22年4月に開校した。建設企画時から地域の避難場所であり、地域活動の拠点との位置づけだった。当然周辺住民との交流を前提に開かれた学校になっているから、整った室内プールや校舎内の一部の設備もひろく共用されている。間口の広い校舎正面入口の両端には受付(つまり二つの受付窓口)があり、向かって左側は学校受付、右側は一般受付。休日には地域の担当者が詰めておられるのをみる。
 1805xxmap
最近見た牛久市のマップに、これら関係する部分を加えていた(左図)牛久市の地形は、中程がくびれ、左右(東西)に展開するやや形くずれした瓢箪のよう。くびれたところを境に左側(西部)は、国道6号やJR常磐線のある旧牛久村と岡田村。今も人口増にあるのは、旧岡田村の北部、つまりJRひたち野うしく駅を挟んだ一帯。
 右側(東部)は旧奥野村自然豊かで田園風景をみるが過疎化の傾向は顕著。記事の話題の中心はここで、先行平成29年3月したコミュニティスクールのこと。これに先立つ平成28年秋、奥野小、牛久二中と奥野さくらふれあい保育園(奥野小別館)は”おくのキャンパスと命名された一帯となった。学校は小規模特認校の指定も受けた。これによって市内の児童・生徒も、希望すば就学できるようになり、年々その数を増して30年度の小学一年生は2クラスに。平成27年度活動開始の奥野小日曜カッパ塾は、当初から地域主催の運営で生活・文化面や興味を広げる学び(理科教室、プログラミング教室)を採り上げている。子どもたちの豊かな成長へ協力する土壌は昔ながらの地元合愛?地区社協のほかに呼びかければ直ちに応じるグループはいくつもあり、この地区に立地する事業所も同じだ。奥野小・二中は小規模校だからこそできることがあるのに加えて、平成26年10月から英語教育の充実と自然の中での歴史・文化を9年間で学ぶグローバルな時代に相応しい能力の養成を教育の柱にしてきた。12行政区の中心の島田行政区には奥野生涯学習センターや奥野運動広場もあり活用度も高い。またその島田にはNPO法人アサザ基金さんの借受けた農作放棄地や古民家があり、これを活用しての教育もみられる。過疎化の地区でなにができるか?今後が楽しみ。

 
7月14日(土曜)
、第4回になる「おくのふれあいまつり」の開催を予定し準備中。このまつり、もともとは平成26(2014)年奥野小50周年を迎えての記念イベントがきっかけで、翌年は「サマーフェスティバル」と称し開催。そして3年目に「
おくのふれあいまつり」の名称になって、奥野さくらふれあい保育園児、向原保育園児、奥野小児童、牛久二中生徒とPTA,地域民とが参加するイベントに拡大した。ここまでは、ずっと学校主導の計画・運営にあるが・・・。働き方改革で注目の先生方には、コミュニティスクールになることで新たな業務負担にもなっている。しかもその先生方には定期異動はつきもの。地元出身とか居住ということではない先生方に、この地域に学ぶ子どもたちをこのまま頼り切って良いものか?。このままでは児童や生徒のための年一回のイベントは学校の行事と固定しかねない。それはこの奥野らしくあるまい
 そこで次年度(31年度)からは、奥野地区体育祭のように地域が主体となって、失われつつある各行政区の歴史、文化、民俗行事をも加え伝えるイベントにしてはどうか?と・・。奥野地区の住宅開発地は小坂団地(役所の統計では流入人口)唯一カ所。ほかの11行政区に比べれば歴史は浅い50年だが、もう50年でもある。しかも人口はこの地区の半数近く。この際、12の行政区が一体となって「おくのふれあいまつりの運営を引き受けるには・・と見渡すと、そこにはすでに地区と団地が一緒に活動しているグループがあった。それが山ゆり会林を開くといった力仕事が多かったせいか?男性中心であるのも良い。何しろいつもは女性の活躍ばかりが目立つ。こうして「おくのふれあいまつり」の運営に代表者の理解を得て実行委員長を引受けて頂いた今年度は、もう時間がないから、学校プランで進むが次年度以降にそなえて、そのやり方を習得しよう。ようやく立ち上がらんとする幼児のようなもの。いろいろ不調な点も見られようが、そこは冷水ならぬ力水を、ぶっかけて盛り上げて欲しい。まずは7月14日(土)奥野小グランドへ見に行ことから。こうして、おくのキャンパスコミュニティスクールは一歩前進する。<おくのキャンパス学校運営協議会委員&おくのふれあいまつり実行委員会委員S.H>

2018年5月22日 (火)

授業研修会・余話

 18日(金曜)は向台小の授業研修会。スパーバイザーは6年目の東京大学浅井先生。暫くこの小学校にも先生にも機会がなかった。校長先生は4月龍ヶ崎市から本校へ。体格の良い頼りがいのありそうな方。初対面で直球を投げ込んでみたら、アッサリ受けとめられ一挙にうち解けた。その今年最初の研修会なればと午前10時に訪問(今までにない)。3校時は4・5・6年の11クラスを一通りみる。4校時は4年の提案授業:理科を。5校時は焦点授業の5年:国語を。

ホームページサポートでは一般者昇降口と職員室の往来だが、この日は各階を歩き廻る。そこで面白き掲示発見。0踊り場と廊下の“ことばの広場”の一角阪田寛夫氏の短詩があった。「読経のように」と読み方の添え書きがある。人目はない。そっと口ずさんでみた。なるほどそれらしく聞こえる。ルビもそのようにある。面白い。遊び心が良い。ほかに二カ所、リフレインや口調の良さが目立つ詩。国語はリズムからと思わぬでもない我が琴線に響いた。(註:ほかの掲示してあった詩はSNSに)

 5年生のあるクラスで学び合いには珍しい机の配置を見た。4_3普通はT型の机が、全部くっついている。念のため授業後に先生にその意図を尋ねた。子ども同士の関係性がより増える、発言者と先生とも聴きあえる距離。むろんグループにも全体学習にも変化させ適当な関係を保てると。少し不安そうな口ぶりだったがOKだと思う。授業の終了時の挨拶は、左・右も前・後も離れる通常の、中に通りのある配置へ戻る。そもそもこのクラス、挙手も発言も多く、気になる子への配慮もある先生はまんべんなく発言を求め、それぞれの居場所を作っている。子どもとの距離の近い子どもたちに人気の先生と見た。今度は不意に訪れて確かめたい。他のクラスの先生もそうだ。この学校・・全体として何か、どこかが変わった。

 15時20分から研究協議のグループ協議には他校からの先生と私までも加わった。MCのもと活発な見取りの交換。浅井先生の基本に立ち返る話を聞いて、改めてこの手法の要点を学習できた。そのフリップ以下(一部のみ)。
         【先生に頂いた資料はこちらから「20180518.pdf」をダウンロードPhoto_4

 [閑話休題」講師を招いての授業研修会の他に、なんと4月13日に研究主任先生からの「学び合いの授業」の申し出で実施したとあった。この研究会の締めの校長先生挨拶でのこと。前校長のおき土産と想像できる、見事なこと。4月13日といえば始業式からわずか一週間後。校長先生はじめ異動・新任の先生(7~8名?)方への”見て、知って”ということだったのだろう。こうして向台小の新年度の学び合いはリズムよく立ち上がった。道理で数年前とは雰囲気が違う。中間やお昼休みの子どもたちの歓声はBGMのように聞こえる。運動場で弾けていた子どもたちが、予鈴で教室へダッシュするその光景と3・4・5校時で観た授業風景とオーバーラップして、学び合いに取り組む学校の姿を見るおもいがした。講師浅井准教授の指導はまさに絶妙のタイミング。<牛久市教育委員会 情報教育サポーターS.H>2_2

2018年5月19日 (土)

新年度校内研修2番手

 講師を招いての校内研修の二番手は5月10日の牛久第一中学校(昨年は16日)。因みにスーパーバイザー(講師)を招く校内研修を5月に予定する学校は13校中6校ある。サポーターとしては4月は計画、5月開始と受けとめ毎年この5月から参加する。昨年のこの時期に1校だったホームページ上の「年間研修計画」、今年は6校。予定公開の姿勢の変化?うしくの学び合いは新たな段階に入ったらしい。一中の研究主任は前校から知る。そこで聞いてみた「4月中の研修計画をまとめるっていうのは難しいのでは?・・提案/焦点授業者を決まるのに・・・」と。すると前校長の頃からこの学校の先生は積極的に手をあげるのだと言う。着任2年目の校長先生、”一層身を入れて研修に臨んで欲しい”焦点授業をする学年(今回は3年2組社会)以外の生徒全員を一斉帰宅とした。また講師を招いての研修は年間5回から3回に減らし、毎月の研修は(外部に頼らない)学校(学年)主体で進めると。
 この日の講師は麻布教育研究所の永島先生で4月24日の神谷小と同じ。しかもブログでふれたように直接先生に確かめたかったことあってで早めに訪問し質した。結論は後述する。
 研修部の研究テーマに「は一人残らず質の高い学びを目指す授業のあり方」とある。「
一人残らず質の高い学び」はここ数年市教委の掲げる目標に同じ。これを目指す授業のあり方とつづけるのはもっともな目標。”講師からアドバイスを頂き全職員で授業づくりの基本事項を確認しつつ、牛久一中の学びのスタイルを確立し今年度のテーマを確定する”ともあるから今年度の校内研修のスタイルの方針を確定させるのだろう。新研究主任の思いとみた。実際に基本方針に若干の変更が加えられた(記事末に示す)

 5校時の焦点授業は社会、3年2組単元:二度の世界大戦と日本をT1/T2で進める。1・2年生を帰宅させている分初めからギャラリーの校外参加者に知る先生を多数見る。本時の目標は「第一次世界大戦語の国際協調の取組みを資料から考察することができる。1805102こと。展開は全体学習(コの字の机配置)から、その目標をT1が提示し埋め込み式のワークシートと資料(右図)180510_2を配布した。グループになり各自記入に入った。資料から読み取り、ワークシートに記入作業、早々に着手できる生徒も多数いるが、白紙のままに時間経過する生徒もいる。T1はペーパーと同じ、記入して欲しいブロックを板書し進行に従い数人に板書を促した。ちょうど今、北朝鮮を軸に東アジア状勢を巡る米朝会談へと向かっている。180510_t1生徒の関心も呼び起こすには絶好の話題かと思ったのだが、それはなかった。おそらくこの焦点授業を公開することに目一杯だったか?。惜しいことをもう一つ。この記入はグループ学習だから話し合いながら記入は進むとみたが期待外れ。たぶん配付資料が整いすぎて、生徒にとってはいわば転記レベルになり費やした時間も多すぎた。T1,T2ともにグループを廻りながらアドバイスをするも、本時の狙い達成は未達とみた。左上の資料にあるように「なぜ世界は第二次大戦を防げなかったのだろう?」。この疑問を授業冒頭に発問すれば、第一次大戦であれだけ平和を希求したはずなのに第二次対戦に至った、なぜか?となったろう。講師もそうしたアドバイスをされた。「ストーリーを設定したなら活発なグループの学び合いに至ったのではないか」と。
15時20分から研究協議にはいった。180510_33階の総合学習センターは恵まれた環境にある。先生の席も決まっていて整然と講師を迎える。早速グループ協議。先生には事前配布の資料があるから、この焦点授業でのポイントやこの協議の目的も分かっている。いつものようスラスラ進む。4月の本校への転任・新任は少なかったらしく、協議に不慣れかと思いきや普段通り。ルール通り学びの見取りを生徒名をあげつつ話す。全体協議では自分の学んだことを話す。
180510_4講師:永嶋先生の指導に入った。前に後述するとした回答にもなる。グループ・全体協議中、その様子を観察しておられたが、確信を持たれたのだろう次の発言に。まず*1話し合いと学び合いの違い分かりますか?」と。暫くして、グループ協議での学びの見取りの情報交換は少なめにし、学びで躓いていたこと、この生徒はどう学んでいたのだろうと言った分からなかったことなどを話題にしてはどうかとつづけた。神谷小の時と同様である。*2このグループ協議・全体協議については既に研究論文にあるそうでそれを示していた(右図)。180510_5学び合い学習の進んだ学校では一歩進めた方が授業研究は深まるとあった。これは新任・転任を含め学校全体の先生がある程度のレベルに達していなければできないことだろう。牛久市はここ数年小学校の頃からこの授業法を実施し子どもたちはなじんでいる。それだけに
面白い(興味の沸く)授業、楽しい学びが待たれる。学びの見取り、誰々はこうした学びだったといった事実等を話題にするのは、最早、この学校では普段の職員室や廊下を行き交うときに1・2分の立ち話でもよかろうとの見立て。筆者はTQC(全社的品質向上運動)導入の経験がある。そのプロセスになぞらえながらみている。教育にシロウトなのにこんな感想になって些か恥じ入るが、今年度の校内研修の発信は全体で取り組むということでは同じある種の運動を比較しつつ発信する。私の不動の信念は、子どもたちに質の高い学びを保障する先生を応援するである。
ps)一中の30年度研修計画は、練り直されたようだ。こちらから

---------【講師永嶋先生のお返事にて補足】------本文下方右端写真に該当-------------------------------
 *1話し合いと学び合いの違い分かりますか?」今更だが ¨話し合い  ¨学び合い  何が違うのか?」
 *2このグループ協議・全体協議については既に
研究論文にあるは次の補足。
   「しかし、授業研究会において ¨子どもの事実のみ、話していると授業研究の意義を感じられなくなる
(統計的な研究から:坂本篤@福島大学)。一方で ¨技術・方法話は、公の会ではなく、日常の職員室で、インフォーマルに行いたい(教師のライフコース研究から:山崎準二@学習院大学)

2018年5月 9日 (水)

うしくの授業

 お休みしていた書類や文庫本・書籍の整理をこの連休中、再開した。といっても年度末に実施する棚卸し整理に+αする程度。すっかり怠け癖が出ている。整理していて、昔の「広報うしく」を発見。まずは平成24年1月1日号特集の№4。企画:戦略的広報特定プロジェクトとあるタブロイド版4ページ。この紙名の下に”学びの共同体のまち牛久”とあり興味を引く。「学びの共同体の提唱者佐藤学教授が牛久で講演」とあり分かり易い記事が並んでいた。1読み直して、これは必見・必読だと思った。最近、直接小中学校の授業や校内研修を観察し、得た情報を参考までに発信しているが、その原点にあたる。ここからの読み直しはお薦め。きっと今、学校で何が行われているか、子どもたちの学びの実態への理解は深まるだろうし、保護者も地域の方々もグローバル化時代にある子どもの教育への関心とその役割に思いあたることもあろう。この特集№4によると牛久市は平成17年度から全小中学校で「学び合い」を導入とあって記憶と同じ。トップ記事で世界的な潮流も分かる。ここでは記事に深くは立ち入らないが、とりわけ印象深い点。それは4ページ目の「教育はサービスではない」という記事教育はサービスではなく責任』と言い切っている。ともかく一読にしかずもうひとつ、タブロイド版があった。平成26年2月1日特集№6”牛久市の教育創造(2)”。学び合い授業の成果を記事にしてある。「~~創造(2)」とあるからにはその前もあろうと、今度は牛久市のサイトで探してみた。あったそれは”牛久市の教育創造”平成23年4月1日の特集№2。「学力は全国トップレベル」にはじまり、学び合いの説明。大見出しから小見出しだけをみても概要がつかめる。
 ついでに気になる欠番の特集№1は平成23年1月1日は「市民協働のまちづくり」。教育とは遠い関係だがこれからの市民生活上重要事項。平成23年9月1日特集№3は「行政区とボランティア」。その二面に
地区社協(小学校単位)の記事がある。これは学びの共同体の一員として活躍を期待される関係にある地区の組織。平成25年3月1日号特集№5は「牛久市の子育て支援」。”実効性重視の子育て支援”で市の今に続く拡大するサービス。
 この際「広報うしく」のバックナンバー一覧を紹介しておく。発行毎に開くファイルはPDF、最近の「広報うしく」は多ページ。特集号発行は、平成27年12月1日号迄。これ以降の教育関係は、装いも新たなA4版資料:「うしくの教育」となって平成25年12月に創刊。以降いまのところ8号
(平成29年4月)までの発行で、うしくの教育バックナンバー一覧にある
註:記事のアンダーバーのある文字をクリックするとそのサイトに移動する。戻りはブラウザーの【戻る】を利用)。

2_2※ 次は、一読される方のために市サイトからダウンロードし、クリックすれば「ページパネルとページ」を表示するように加工した資料。この順に読み進められたい。
 牛久は教育のまち、それも学びの共同体の実現に進むその実際、引き続き発信する。
  特集№4 学びの共同体のまち牛久   平成24年1月1日 
「20124.pdf」をダウンロード
  特集№6 牛久市の教育創造(2)    平成26年2月1日 「20146.pdf」をダウンロード  
    特集№2 牛久市の教育創造       平成23年4月1日 
「20112.pdf」をダウンロード
  特集№3 行政区とボランティア 二面 平成23年9月1日 「20113.pdf」をダウンロード
  特集№5 牛久市の子育て支援     平成25年3月1日 「20125.pdf」をダウンロード

 

2018年4月28日 (土)

新年度初回校内研修

 24日(火曜)は30年度市内最初の講師(スーパーバイザー)を招いての校内授業研修会だった。神谷小の5校時、4年1組:国語の提案授業、題材名:「水平線」から参加した。この日、市内の校長先生9名の参観をみる。市教委の指導主事は提案授業から、職員も数人全体会(研究協議)を見学。4月は始業式が6日(金)で、この時期はクラス経営中心の日々かと思っていただけに12日目の公開および提案授業とは!と注目した。しかも提案授業は国語。すでに講師永島先生(麻布教育研究所)はいつものように3校時の公開授業から見ていただいている。1~3,4~6年と特別支援のクラス。保護者にも公開している。
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4年生国語の教科書見開きにある小泉周二さんの詩。3行目の「ゆれているはずなのに/一直線に」に①、「ほんとうの強さ」を②と印した傍線のある美しい板書。音読からの開始。自分のペースで良いよとの声をかけておられる。2_2先生の思いは”国語の学習に対して意欲の低い児童や、長文の読解が難しいと感じる児童が多い”から”詩歌のリズムやリフレイン等の表現には興味を持ち、進んで音読に取り組むので、巻頭詩を読み味わい、それを語り合って、国語学習の楽しさを味わわせたい”とある。①と②は児童が挙げた意味のが分からない表現とあり、これを「詩のなぞ」として採りあげ、そのなぞ解きという筋書き
 音読後に全児童に①のなぞと②のなぞを問いかける。容易に挙手する児童は現れない。そうだろう。こんなにも1ギャラリーの多い中、そう簡単にはいくまい。先生はまず隣りとのペア、つづいて4人グループでの学習に切り替えた。グループでも直ぐに意見のでることはないがじょじょに考えの交換にはいる。
作者は水平線を見ながら何を思ったのか?そう問いかけ、再び全体で音読。そして先生の発問、①のなぞは?と。参観者は座席表付きの資料を預かっている。誰がどのように反応するか、それを校内参加の先生方は観察しこまめにメモされている。このメモが後の協議の活発さにつながっている。6発問に元気に挙手する児童がいた。この子は普段から活発なのだろうと推測できた。先生は、先にほかの児童数人に聞いた。「ゆれているはず」と「一直線」とが結びつかない。「ほんとうの強さ」ときては難解だがそれでも、海と空に着目、色の違いとか、水平線のとらえ方、手前と遠くの距離に着目する児童も現れた。この授業は次回につづくようだ。それぞれこの時間に思ったことを振り返り、ノートに書き、おわる。作者小泉周二さんについては一切話はしていない。
 ひとつ印象に残った場面があった。グループ学習後の発表の際、先生はみんなに発言
をうながしたが、ある児童はなかなか発声できない3暫くすると後ろの席(同じグループ)の児童が、まるで「あれをいいな」のように腰に手を延べ注意を引く。それでもモジモジ。もう良かろうと思った時、先生はその後ろの席の児童に発言を求め、その発言直後に初めのモジモジした子に発言を促した。こんどは出来た。この間、ずいぶん長く感じたが終わり方が良い。この子はきっとギャラリー前で話す、良い学習になったことだろう。児童に対しての細かい気遣いを見た。このベテランの女性先生に、我が心の内で拍手、拍手。
 さて注目は15時からの研究協議。時間通りに立ち上がって講師を迎える。今回からは副教務だろう先生が進行する。4_2前もって
”いつものように全員に発言を求めるから短くと注文をつけてグループ協議に入る。15分後そのまとめ発表でも全員に短く繰り返す。児童のグループ近くいた先生から順に発表する。実に手際が良い。異動による新任もいるはずなのに躊躇している方はお一方もおられない。その発言の中に、ある児童の発言に悦びを、また感動されている先生が数人おられた。どうも前学年担任か、特別支援であったような。その子の発言に成長を見られたことがとても嬉しそうな声。この学校の特長かも知れない。昨年度の校内研修でもそんなことがあった。
 講師の指導に入って目を覚ます思いをした。提案授業に、ほんの少し遅れて
(音読寸前)入室したのだが、そのことを詫びている。国語で、しかも言葉を大切にする詩を題材にすると分かっていながらの遅れをと重ねて。確かに算数等とは違うと私も思うがそれほどのことか。講師の授業へ向う姿勢を見た思い。5真の目覚ましは講師指導冒頭の発言。校内研修は何のためか?と問い直しされたとき。いつものそれ(グループ協議、全体協議会)は、授業者の為のものでなく参観者自身の見取り方を学ぶためといいつつ、今回は子どもの発する事実のみからの協議では発展性はないといわれた。グループ協議では見取った事実からではなく、分からなかったことを話し、その分からなかったことを協議し共有するが良い、との助言
学び合う授業では授業を進める過程での子どもの学びを如何に注意深く見取るかが重要で、それは同時に容易なことではないだけに、提案授業をみて、参観した先生自身の見取り方を相互に学び、そのノウハウの積み重ねこそ、
グループ協議・全体会という校内研修の意義だと思ってきたが、最早、この学校は一段上のレベルへ進めては?という課題提起なんだろう。これまでのような見取りの修得は、普段の職員室等において個別に聞けばよいとも話されていた。そうか”学びの見取り方修得”は日常にか?・・
 グループ協議では子どもの分からないことの協議全体会では自分が学んだことの協議と聞いたようだが不確かさもある。歳のせいにしたいところだが次回、講師に質しあらためて記事にしたい。改革・改善の進行過程には、一般に導入~促進~普及~定着~発展期に区分できるが、神谷小は、学びあう授業の定着期に入っているのだろう。
 思い出したことがある。講師は確か平成25年からスーパーバイザー(講師)に招かれている。昨年の同講師の校内研修で「
先生の授業はずいぶん変わった」と新採時に参観したのか、その先生の成長を認めておられた。我がごとのように嬉しかった。継続した講師の指導の利点。今年度も市内の多くの学校で継続する講師をみる。講師の皆さんと学校長を先頭に教職員の研鑽にて市内の協働的な学び註:市長さんの表現)は、普及と定着期の中間にあるとみている。この進展、教育に関心をもつ一市民とすれば、市当局の継続した予算の手当他の市教委を強くサポートする姿勢があればこそ。今年度最初の校内研修:神谷小に、講師永島先生はレベルアップを求めたに違いない。この学校、目が離せない。

2018年4月16日 (月)

ネット接続増を期待

 SNS、といっても私の場合 Facebook だが、日常の活動から発信する。コーディネーターや地域の方々の協力を得ている土曜・日曜カッパ。”おくのキャンパス”の特長の一つ:平日毎週15分×三回、合計45分のイングリッシュタイム。市内全校で進められている授業法である協働的な学び(=学びあい授業)への取り組む様子。毎月の先生方の校内研修。さらに多くの授業を見て、良い点と課題も知りたいし知らせたい。その他、ときには問題や課題もとりあげる。またSNSとブログとでは見る方に違いがあるから、内容によってはブログに転載し内容を補足することもしよう。当面こうした考えで平成30年度の発信を進めてみることにするが、さてどうなるか?チャレンジ。
 最初の転載は次の13日の Facebook記事。
(文字修飾は本記事のみ、写真は省く)
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 10日:火曜に”新年度もサポートを希望する学校あり”と市教委から連絡があった。直ちに各校を訪問、学校長と面談し具体的な内容を伺いまた進め方を説明して了解を得る。年度初めの作業は本13日:金曜午前中で終了。
例年のことだが、この機会に他市町村から当市に異動の先生方に”これまでの在任校との違いは?”とお聞きする。目立って後退すると聞く共通した問題はネット接続環境の悪さ。現在、職員室でネット利用可能なPCは実質一台だけ。これを全先生が共有するという不便さのこと。”一人残らず質の高い学びを保障”しようと毎月校内研修を実施する等、学校を挙げた努力を重ねていることを実際に参加して知るだけに早急な改善を願うと再々要請してきた。昨年11月12日発信のブログでもふれた。
http://okuno-no-sato.cocolog-nifty.com/…/…/11/post-8422.html

●30年度は大幅に遅れた小学校児童PCと先生用校務PCの更新の見通しがついた。財務当局は大きな努力と評価できるが、ネット環境の進展はさっぱりの模様。児童用PCがタブレットになれ...ば今度は如何に活用するか、その手段をどうするか?が税金の有効活用上重要な課題になる。
これまで”ネット環境はセキュリティ対策”を盾に改善をみていない。予算の都合なら優先順で理解はできる。でも学校でのPC活用法を理解できれば世間並みに整備されて良いはず。ひょっとして認識できていない?。周辺自治体に出来て本市は不可というこの不可解至極な実態。毎月各校を定期訪問するから今後もこの異常なネット環境はこの場で報告しよう。保護者には知っていただきたい。シロウトの戯言と思われて結構。写真左は某小:ホームページ作業画面、右は某中:一般初期表示画面。これっきりの一台を共有使用する。これでは”働き方改革”以前の問題だろう。如何に。
追記)目下タブレットPCへの更新計画中にあろうが、ネットとの絡みはどうなっているのか?さっぱり見えない。サポーターには関係ないってこと?それほど自信がおありか。計画段階で現場の意見や要望を取り入れているのだろうか?先生との連携を見受けないが・・、それとも知らないだけか?
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”一人残らず質の高い学びを保障する学校づくり”なんてきれい事では済まない高い目標を掲げて日々努力されている先生方を観察している。だから応援したい。その一心で採りあげた記事。

2018年4月 7日 (土)

惜別の辞、話題に

 定期異動により30日(金)は離任式、4月2日(月)は着任式。当日、市教育委員会は一同を保健センター大会議室に招き辞令交付式を実施した。教育長、教育委員と教育委員会部課長は、こころからなる”ありがとう”をそえて転退職者59名を労い感謝し、新採を含む先生方74名は”ようこそ牛久へ、今からは皆さんは同士です”の歓迎の辞で迎えられる。式は教育を重点政策とする根本市長の簡潔で心のこもった挨拶からはじまる。その離任式での田中校長先生(牛久南中)惜別の辞は列席者に感動をもたらせ話題となった。以下に引用(青字,修飾は編者)しつつ紹介する。なぜなら、それは、うしくの教育を言い当てており、当事者ならではの正直で教育者としての思いが吐露されているからである。

 冒頭、「
私くしたちは、勤務の年数こそまちまちですが、時代の先を行く牛久市での協働的な学びに触れ、同僚とともに知恵を出し合いながら研修に励み、微力ながらも『一人残らず質の高い学びを保障する授業づくり』を通して、児童生徒の学力向上、ひいては、幸せづくりに携われたことは、誇りに思うと同時に、教職員として大きな財産をいただいたと感じております。」とあり、「教職員としての資質」を向上させることが出来たことへの感謝があった。校長先生は「教育観」が2つの点で大きく変わったという
 1つは「学ぶことは心から楽しいことなんだ」という認識を持つことができたこと。それを教えてくれたのは牛久市の子供たちです。牛久市に勤務するまでは、私の心のどこかに、「勉強は苦痛でも耐える、我慢することも大事な要素」という意識がありました。牛久市で学ぶ子どもたちの表情には、ペアやグループの仲間と教えあい、支え合って学びを深めていく笑顔と、ジャンプの課題に眉をひそめながら必死にチャレンジする姿がありました。まさに「学ぶことを楽しむ」児童生徒の姿に心打たれるとともに、全ての小中学校で全教職員は同じ方向に向かって実践している体制のすばらしさを実感しましたとある。
 2つめは「一人一人を大切にする」という思いについてです。これまでも、幾度となく使ってきた言葉ですが、染谷教育長先生はじめ教育委員会の皆さまの「一人残らず」という言葉に込められた、教育愛と情熱、保障する責任、そうした熱いご指導に触れ、認識が変わりました二度と取り戻すことのできない一人一人のそのとき、一瞬一瞬の学びをしっかり見取って決して一人も見捨てないという大切さです。やはり、以前の私の心の奥深くには、「この子にはできなくてもしょうがないんじゃないか」「このくらいできればよしとしていいか」などの思いがあり、「安易な妥協」や「自分への甘え」があったことを痛感しました。確かに「一人に残らず質の高い学びを保障する」ことは、簡単なことではありませんが、そこに向かって最大限の努力をすることが私たちの努め、使命であり、教師があきらめてしまったら、子供たちに幸せは決してないこと、また、一人を支えられなくてみんなを支えられるはずのないことを再認識させていただきました。遅ればせながら真に「一人一人を大切にする」実践につとめていきたいと思います。とある。
 続けて一昨年前のできごとによる忘れられない言葉について話された。
その日、
私の勤務校に埼玉県内のある市教委の皆さまと校長先生方が訪問された時のことです。各教室の授業を3時間かけてみていただきました。生徒達はいつもと変わらない様子で学んでいました。協議のなかで、ある校長先生が、「私はこんな学校を作りたい。こんなにも楽しそうに学んでいる生徒の姿を自分の学校で見るのが夢なんです。」と語られました。私には、訪問校に気を遣っての言葉では無く、本心からの言葉・叫びのように聞こえました。そして、牛久の教育を誇らしく思えた瞬間でもありました
 私もこのたびの異動で他市に勤務することになりますが、もしかしたら近い将来、こんどは私が「牛久市のような学校をつくりたい!」と叫んでいるかもしれません。今、私たちは牛久市の学校に勤務することができ、心から幸せだったという思いで一杯です
、とつづけて新しい任地での精一杯の精進を誓った転退職者代表の惜辞だったという。

 佐藤学先生の学びの共同体を導入したのは平成17年。推進体制はその時発足したのだろうが、先生個人レベルの研究に過ぎず、大多数は他人ごとであり批判者もみた。これが学校巡回サポートでの実感。校が変わってきたのは平成25年から。市内全校に教育委員会は、「一人一人の学びの保障と居場所づくり」を掲げて示達し、同時に具体的指導法を例示、逐一経過の把握もなされたこの理念と徹底した日常の指導によって全校に変化が現われる。そして27年?協働的な学びの推進は教育委員会の支援のもと市校長会の主導するところとなっている。他市から着任される校長先生の異口同音は、教室に寝ている子やふらふらしている子がいないということ。そういえば、かつてはサポート訪問時に多く見かけた生徒指導の先生や校長先生までもが慌ただしかった様子は今はない。協働的な学びは、理念を掲げる強力な推進者のもと、日々のサポート体制と共鳴する学校長数人を得ての普及だったのだろう。今の牛久の教育は、どの学校も密度の相異はあるものの普通の学習スタイルになっている。
 最近よく聞く牛久市の教育の柱。それは「全ての子どもたちに一人残らず質の高い学びを保障する学校づくり」である。

2018年3月 3日 (土)

情報機器予算案?

 2月23日の茨城新聞のネット見だしに「18年度予算 牛久市 子育て世代定住に力」、一般会計予算、前年比8.4%増277.7億(過去最大規模)とあった。0303同日学校で見た署名記事にも同様に。右図は切り抜きとの合成保存版。子育て世代の定住化に力を入れるとあるから一市民として期待するところ大。教育にも更に力を入れるとみた。このニュースは広報うしくに平成30年度当初予算案として掲載あり。
 昨年11月からやむにやまれず発信してきた授業の都度の更新時期を大幅に過ぎて不具合の状態化した小学校コンピュータ室の実情授業に差し支えているし、不慣れではPC授業を避けるか/すすめてもロスタイムになる可能性大。それだけに新年度の情報機器予算には注目していた。予算は3月定例市議会で審議され決定となるが、聞こえてくる噂レベルでは行政当局も相当頑張ってくれたの印象がある03033例えば、小学校のパソコンはデスクトップからタブレットPCに更新。それも児童数大の学校に配慮校務パソコンも更新。これだけでもかなりの予算となるのだが、新規に電子黒板を各校に一台だけは配置するようだ。また、教室の古びたブラウン型のモニターは薄型に5年かけて入れ替えるらし。左図のような様子はタブレット中心に変わるか。残念なのはアクセスポイント。ほんの少しの前進これは先生のネット利用環境と合わせて継続しマークする。何故か。アクセスポイントは情報基盤中のコア03032ネットを活用するパソコンの有効活用には必須なのである。正直、まだ分かってないな~と思わないでもないが、ここまでは予算要求段階でのこと実行段階で改善を見るかも知れない。期待したい。学校現場を熟知して計画してもらいたい。まずはここ数年停滞した学校のICT予算に変化の兆しありとみた方が良かろう。
 牛久市は昭和50年代、急激な人口増で次々に学校の新設をみた。今その校舎は老朽化し何かしかの補修の要有り。今年度は一中体育館や南中の大幅修復に着手した。さらに
ひたち野うしく中学校の新設進行中。3.11以降、全13校の耐震化工事と地震で痛んで緊急を要した体育館改修等に注力していた。その中でも良きことあり。全教室の空調、トイレや廊下の木目調改修等。今後は校舎の修復予算も大きくなるばかりだろう。シロウト目には”わかりきったことを計画的に出来なかったの?”という気持もあるものの国家だってそうだ。ともあれ、あれこれ要求する側に理解を示しつつ、やりくり算段の市財政当局の苦労は並大抵ではあるまい。今後の市政に期待する一方、再び動き出したICTにつき喫緊の課題提供。ICTを有効活用する、つまり充てられた税金を無駄なく使い切るには、ずっと以前から繰り返し言っていることだが、ICT機器をテレビや冷蔵庫のような家電製品と同様にみてはいけないと言うことソフト面の授業の改革は既に将来を見込み進んでいることでもあり、ICT教育には市民の力に期待する。
新学習指導要領にそって、多くの先生が、実際にICT機器を使えるように手助けする仕組みが必要。それも正式に予算を確保してからの着手では遅すぎる。今回の更新、以前同様に夏休み頃とすれば、やるべき対策は今から!でしょ。 既に年金生活に入りICT利用経験をもつ方々のボランティアを呼びかけてみてはどうだろう。理想論か? 集まれば学校に役立つように組織化して助けられる。それは子どもたちの将来に寄与できるということ。それがこれからの高齢者の社会的な役割のひとつかも知れない。
 ついでに、もう一つ。ニュースを見ていると、自治体も稼ぐ努力をしているところもある。先進的自治体の紹介番組。市の抱える施設の維持費用だけでも収入を得ることはできないか。いわば自治体による収入を得る事業への着手。税を納めていた世代のリタイヤで税収減は明らかなこと。

2018年2月27日 (火)

もう一つの教育論文

 --本記事は平成29年度教育論文の一編。企業の上級管理職向けケーススタディ教材になると見て紹介--

 
2月14日(水)、平成29年度講師を迎えての市内最終の校内研修会は神谷小だった。この日も、2校時:9時半(1~3年、特別支援学級)と3校時:10時35分(4~6年)の各クラスを永島先生(麻生教育研究所)は観察する。4校時と5校時は焦点授業で外部にも公開するから、5校時(13:40~)から参加した。02141_2全教員と参観者を含めた見取り学習会・講師指導(~17時)迄拝見。この日、教育長ほか指導主事複数の顔もみる。 見取り学習会の流れに変化をみた。オッ!この変化なに? 校長先生は2年目、進行の研究主任は異動1年目で、校長・教務主任と前任校は同じ市内の小学校だが・・そこにヒントがあるのか・・?。
 0214216日(金)午後は毎年市内の先生方一同に会しての
牛久市教育の集いこの日午前、市教委に立ち寄り神谷小研修会の印象をもらす。すると、本日の教育の集いの発表おくのキャンパスを採り上げた優秀論文”だが、もう一本優秀論文があると。そしてその提供を受け一読して驚いた。現役時と同じ経験がそこにある。一人残らず質の高い学びを保障する学校づくり」とは市教委の目標だが、その実現に取り組んでいる学校の実践研究報告しかも極めて具体的な計画のもと、校長としてやるべき活動を日々率先してやっている。なるほどこれなら14日の見取り学習会の雰囲気の変化も頷ける。早速、休み明け19日(月)の朝一番、神谷小に著者を訪ねた。長谷川校長その方である。この論文、市教委に保管されたまま公開しない?のはもったいない。教育目標は毎年教育長から学校長へと委託される。ではその学校での実現方策は? どのように第一線の教職員に指示し監督し実現していくのか、そこが肝心だがこの論文はその具体的な実践であり研究例ではないか29この論文、積極的には公開せずなら小生のブログで披露したいと申し出て著者の了承を頂いた。右図は昨年5月24日に頂いた名刺の裏表)。

 実践研究の主題は「『一人残らず』を大切にする学校づくりを目指して」、副題に~サーバント・リーダーシップの発掘からのアプローチ~」とある。2ページ目に著者索引の<研究の概要>。3ページ以降は目次と本文。ページ数が多いのでやや読み始めに躊躇されようが、学校長のあるべく姿がそこにあって読み応えがある。是非一読をお薦めする。次図はダイジェスト版の一部。
H29_5その原文を3段階にわけて収録した。用紙はすべてA4。ダウンロード可能。
   (1) 研究概要と目次
( 2ペーシ)  240KB:H292.pdf をダウンロード  原文抜粋 
   (2)
ダイジェスト版 ( 8ページ)  325KBH29dijest.pdf をダウンロード編集作成 
   
(3) 全 文      (16ページ)  456KBH29_hasegawa.pdf をダウンロード
繰り返し読んで作成したダイジェスト版、内容が充実しているうえに無駄のない文章なので要旨だけでも8ペーシにもなった。しかも余韻を残す。
 若い頃、世界中から科学技術および経営管理に関する論文を収集し二次情報誌を発行する機関にいた。そこで頻繁に発行する専門別「抄録速報誌」のコンピューターによる編集を担当、日本で最初のコンピューターによる漢字編集プログラマーになった。論文には、自らの実践報告や技術紹介もあり多少見る目は訓練された。上記論文、学校教育分野でこれほどの論文に出会ったのは今回が初めてである。
 その内容、企業だが
マネジメント経験者として”似たことをするものだと琴線にふれた部分に絞り”紹介してみる。組織を逆ピラミッドで表現していることH昔あの頃、コンピューターエンジニアの世界ではシステムを開発する部門が絶対優位で優秀な人材を集めた。完成したシステムを運転する部門は下位に見られていたがそこに異動となった。来てみると実際にそうした人材。でも毎日システムを運用することで会社に貢献している。目立たぬがなくてはならない部門。そこで、部員の奮起と意識変化を促すべく普通は、部長から一般社員に展開する組織図を上図イメージ)のように名前入りで上下逆転させた組織図を作成・提示し、我が部門のミッションを話す。メンバーには受けた。図の点線三角は、それぞれの地位での責任をあらわす。サービスの品質は第一線にある社員の躍動次第、責任は我にありと。日々の運用作業の実態はマンパワータイプでミス連発。そこで国内初、パッケージ利用によるオペレーション(運転)の自動化に踏み切り、業界の注目するところとなり社員は自信をえた。その後、昇進のたびにどういう上司であるべきか?を常に考え計画し実践した。この論文中に「私の現在の行動の源は,担任教師時代に抱いていた当時の管理職への私自身の希望や要望そのものである。」とある。全くそのとおり、共感する。そのためには、この論文の主題であるサーバント・リーダーシップは重要事項だが、ほとんど類を見ない。本来、マネジャーと呼ばれる職位は社員の働く環境を整えるのも大切なこと。上級管理職は、上からの指示・命令と部下を指揮・監督しつつ成果を挙げるその間で奮闘するが、この論文はまさに市教委からの指示(ミッション)を、如何にして学校という場において実現していくか、その実践例であり、実に細かな配慮に充ちているH2学びの環境を整えると言うことでは市教委も行政も同じ立場(左図)。とにもかくにも、全文ご一読していただくにすぎることはない。
 聞くところによると、市内の学校には一部、
資料として配布されたようだ。それぞれの学校でも市教委の目標実現に最大限の努力払われていることは、巡回しているものとして知るところ。一方、先生方には春に定期異動があり2割程度が入れ替わる。改善の流れは一次的にトーンダウンすることもみる。この論文、子どもたちに学びあう大切さを教えている先生方も大いに学べよう。0216もちろん書いているほどには出来てはいないのではないか?といった方もでてこよう。それはともかく、評価はまず、子どもに現われ、そして保護者の評判になる。

 ps)19日神谷小校長室を訪れた際、右の色紙を見つけた。16日の教育の集いで講演された”みんなの学校”の木村康子さんのもの。聞くと当日、関係者の一人が講演や本のサイン等で多忙な木村さんにサインを求め頂いたのだという。あの講演を聴いて心を揺さぶられないでいられる先生はおられまい。それでも時が経てば薄れる。この色紙、見るたびに気持ちを新たにする気なんだろうか、行き届いたこと。

2018年2月21日 (水)

あたまの体操

 このところ起稿の間もない日々の外出。そこで今回は神谷小校内研修から話題を二つ。まずは提案授業。1年生の算数で単元名「かたちづくり」。これはあたまの体操になる。解答時の用語を相手は1年生であることを意識してみるのがよい。
02140_3 先生個人のテーマは「算数的活動をいかした一人一人の学びを保障する課題解決学習の在り方」とデザインシート
(左図)にある。この日公開された授業の全てにこうした個人のテーマとデザインシートがあり。机の配置はコの字型。低学年は隣り合うペアで学び合う。021401まず右図を黒板にも提示し「三角形はいくつある~~?」と問いかける。左図のデザインシートの三角形は濃淡があるから識別は容易だが掲示した三角形にはない。それでも子どもたちは9個とほとんど即答。隣りと話し「あっ!そういうこと」という子もいる。それでよい。上の段に一つ、中段に3つ、下段に5つ。ここまでは普通。三角形はまだある。先生はかくれた三角形に気が付かせるための小道具(色つき大きさの異なる三角形)を用意して黒板に掲示(右図)【黒板黄色三角形右側は次の四角形問題関係】。小さな三角形をあわせるとできる三角形へと導く。021402この三角形には9+3+?の1?個だが、さて・・・。
02142_2 次にジャンプの課題へ。左図の四角形を黒板に提示し「三角形はいくつあるであるでしょう?」と
1ページに同じ四角形を上下に描いた両面プリントを各自に配布プリント用ファイル)。それを用いて線をなぞりつついくつも発見することになる。これは考えを深める。16あるとは直ぐにでるが、そこから考える時間は多くなる。ペアで考えあったり、後ろを向いたり。このクラスの教室廊下側に標語があった(左図)。「ききじょうず」に「はなしじょうず」とあり各々4とおり。0214_4この日のギャラリーには市内教務主任の一行他多数。
0214 この四角形にある三角形はいくつあるか?そこを考えるのは、堅くなった頭脳にはけっして簡単ではない。全部で44個あるのだが、さてあなたは何分でいくつ発見し1年生に分かることばで説明できようか?
 ○ヒント:同じパターンの四分の一四角に、簡単に見つかる三角形は4つ。それが四個だから三角形は16個。次からは三角形をいくつか合わせた新三角形を形作り、それがいくつか。さらに角度を変えてみると・・。子どもと一緒に考えると楽しい。

 PS)週末17日(土曜)午後の研究会。その講演中に出題あり。先生方には分かることのようだったが、一般人の私には即答できなかった。その問題とは。
「7+4」は?、という単純な足し算11というのは当たり前。
子どもによっては と答えることがある。さて、どういう思考でそうなるか? 先生方は、子どもたちがどこでつまずくのかその認識が重要だという話。
 ヒント:単純な一桁の足し算。1年生の足し算の習い初めは両手を使うらしい? 指を閉じたグーの両手から。まず を表すのに片手は5本指ひらいて。残りの は反対の手の指を二指立てる。あわせて 。次にを足すことになる。二指立てた手の方で、残り三つの指を開いてゆくと三つまで開いて五本指全部ひらいた。
次が間違いの元。その子は五本開いた指から一つ折りたたんでとした。みるとで指4本開いている。もう一方の手は5本指開き。あわせて(みたまま)と。こうした間違いのあることを先生は知っておくのも大切なことだとか。なるほどそうだろう。間違いを正してあげるのは先生だ。

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